暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルってなんですか?
空白期(無印〜A's)
第二十四話 裏 (エイミィ、ユーノ、アリサ、すずか、なのは)
[3/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ートの独自の判断によるものとし、事故と認定。さらに、我々と接触後、協力的な態度により、魔法世界への召還等は必要ないものと考えられる。最後にジュエルシードの奪取を企んだプレシア・テスタロッサからジュエルシードを取り戻した件や厳重な封印魔法による補助など、この事件への貢献は多大なものになる。

「本当、なのはちゃんがいなかったら、危なかったよね」

「そうだな」

 もしも、なのはがいなかったら、と想像してしまったのか、エイミィは深刻そうに呟き、不機嫌そうな顔でクロノが同意する。

 クロノが不機嫌になるのももっともだ。彼は、プレシアとの戦いの最中、逃げるという選択肢しかとれなかったのだから。彼女に、わずか八歳のなのはに託すことしかできなかった。いくら、最年少で執務官試験に合格した天才と称されようとも、アースラの切り札といわれようとも、事件を解決できなければ意味がないのだ。

「なのはちゃんどうするのかな?」

「彼女が決めるさ。確かに彼女の魔力ランクを考えると、時空管理局に来て欲しいのは事実だが、強制はできない。翔太くんと一緒に初心者講習に来てもらって、彼女が魔法に興味をもって、その力を平和のために使いたいというのであれば、僕たちも協力できるが」

「あはは、その可能性はなさそうだね」

「そうだな」

 クロノが言った可能性を全否定するように一笑するエイミィとそれに同意するクロノ。

 ジュエルシード事件の最中、アースラでの映像を見ていたエイミィだからこそいえるのだ。蔵元翔太と高町なのはの友達になったシーンを見てしまえば、彼女が翔太と離れて、単身で魔法世界に来ることは殆どないといえるだろう。もっとも、翔太が来るといえば、話は別だろうが。

「まあ、どちらにしても、彼らは魔法を知って、学んでしまった。一度、ミッドチルダにくることは悪いことではないだろうさ」

 何事も経験だ。新しいことに触れることは悪いことではない。なにせ、彼らの住人であれば、誰も触れる事ができないはずの世界に触れられるのだから。特に彼らのような若い感性であれば、尚のこと経験による恩恵は大きなものになるだろう。そのクロノのいいように同意するようにエイミィもそうだね、と頷いた。

 少なくとも文明そのものの方向性が異なるのだから、彼らからしてみれば、遊園地に迷い込んだに近いものになるかもしれないが。

 さて、これらの続きをまとめようとコンソールの上を再び指が踊ろうか、というときに不意に今までエイミィと同じくモニターを見ていたクロノが時計を見た後にふっ、と踵を返した。

「あれ? クロノくん、どこか行くの?」

 エイミィの記憶が正しければ、彼は今のところ、休憩時間であり、別の部屋にいくことは不思議ではないのだが、彼に関して言えば、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ