混沌化した虚さん
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てなんとか安全を確保すると、現在進行形で酔っている姉をどうしようかと模索していると、
『………何がどうなっているのかしら?』
「やっと入れたわ……」
シヴァと楯無が入ってきた。
■■■
「んで、楯無。今度は何の悪戯だ?」
なんとか寝かせて俺は楯無にアイアンクローをかける。
「………痛いっ!」
「痛くしているからな。仕方がないだろ」
「そういう問題じゃない気がするんだけど……」
とにかく反省の色が見えたので離してやる。
「それで、弁解する気は?」
「……実は、昨日間違えてアルコールを入れた紅茶を飲ませて………」
『いくら祐人が寝たきりだからってこんなときぐらい悪戯しなくてもいいのに………』
まったくもってその通りだった。
ちなみにだが、今は俺と楯無でダウトをしている。
「悪戯は金輪際禁止な」
「えー!」
「そうですよお嬢様。あ、お嬢様ダウト」
………え? いつの間に起きたの?
「って、虚ちゃんいつの間に!?」
「いえ。ちょっとした技能を使えば。祐人、カードを貸しなさい」
その目、笑ってませんよ!
俺はビビリながら姉にカードを渡す。そして楯無は半泣きだ。
「では、脱衣ダウトに興じましょうか」
((ストレス発散する気だ!!))
そういえば、たまに姉さんが俺に愚痴りに来ていたよな。それも全部楯無関連で。
補足しておくが、姉さんと本音はカードゲームとなると敵がなくなる。俺ですら泣きそうになるほど。
「じゃあ、俺はまだ疲れているから寝るな」
「ええ。その間に晩餐を用意しておきますね」
ともかく俺は急いで布団を被って寝た。今の姉とは関わらない方がいい。あれはマジで怖い。本当に怖い。
『実際、どれくらい怖いの?』
(世間では完全無欠と言われた楯無が簪を虐めている男子児童を一瞬に潰すより怖い。おそらく、本性を見せたら泣くのは向こうだと思う)
その後、何があったのかわからないが、エプロン以外はすべて剥ぎ取られて文字通り裸エプロンの楯無がいた。
(何があったんだ?)
『知らない方がいいわよ。今回は』
(じゃあ、無視しておく)
世の中、知らない方がいいこともあるんだ。余計なことを知って死ぬのはごめんだ。さらに補足すると、服はさすがに後で返してもらったらしい。
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