第七十五話 アイザム、死す
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ナが声をあげた。
「その鷹が何か落としたわ」
「あれは・・・・・・カプセルか」
京四郎が言う。
「そうみたい。何なのかしら」
「あのメカ鷹が彼のものだとしたら」
剛博士は一同に言う。
「危険なものではない。すぐに調べよう」
「はい」
こうしてカプセルが回収された。そしてすぐにダイモビックの中に持ち込まれた。サコン達はそれを会議室に持って来た。
「とりあえずは危険物ではないようですね」
「うむ」
皆サコンの言葉に頷いた。
「それでは開けます」
サコンが開けた。するとそこから二つのものが出て来た。
「花と指輪!?」
京四郎はそれを見て眉を顰めさせた。そこにあったのは指輪と一輪の花であった。
「どうしてこんなものが今」
「!その花は」
一矢がその花を見て声をあげた。
「どうしたのお兄ちゃん、そんなに慌てて」
「これは俺がエリカに贈った花だ」
「えっ!?」
皆それを聞いて驚きの声をあげる。
「一矢君、それを知っているのは」
「俺とエリカだけです」
一矢は剛博士にこう答えた。
「その花がわざわざ贈られたってことは」
「そうだ、ナナ」
一矢の声はうわずっていた。
「このカプセルの贈り主はエリカだ!エリカは生きていたんだ!」
「おい、マジかよ!」
リョーコがそれを聞いて興奮した声をあげる。
「エリカが生きていたのかよ!」
「おおっ!奇跡だな!」
ダイゴウジも興奮していた。
「こんなことがあるなんてな!」
「愛は勝つっていうけれどね」
サブロウタも笑っていた。
「一矢さん、おめでとうございます」
「ルリちゃん」
「エリカさんは貴方の為にカプセルを届けて下さったのです」
「俺の為にか」
「はい、地球とバームの為に。この戦いを終わらせる為に」
「エリカ、君は」
「何かよお。すげえ泣けてくるよな」
リョーコは本当に泣いていた。
「あの二人見ていると。本当に応援したくなるぜ」
「そうだな。あそこまで一途になれるなんて」
「旦那もわかるか」
「わからない奴はいない。竜崎もエリカも」
「ホンットウにすげえよ。あそこまでな」
「困難はまだまだ多いが」
「あの二人ならきっと・・・・・・やってくれるぜ」
「そうですね」
二人の言葉にルリが頷く。
「一矢さんとエリカさんは。必ず」
「ああ」
「どんな困難も乗り越えてくれます。私達はそれを見守りましょう」
「障害があったらあたし達が叩き潰してやるよ」
「この命にかえてもな」
リョーコもダイゴウジも一矢とエリカが好きだった。だからこそ側にいるのであった。
「サコン君」
大文字がサコンに声をかけた。彼は指輪を調べていた。
「何かあったのかね」
「指輪の中にマイクロフィルムが隠されていました」
「マイクロフィルムが」
「
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