第七十五話 アイザム、死す
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あどうすればいいんだ」
「方法はある」
だがサコンは言った。
「あるのか」
「分子が分解されている間に攻撃を繰り出す」
「攻撃を」
「それも強力な打撃系の技をだ。そしてそれができるのは」
サコンは一矢を見据えた。
「一矢、御前とダイモスしかいない」
「俺しか・・・・・・!」
「そうだ、温度差と打撃攻撃の両方ができるのはダイモスしかない」
彼は言う。
「そんなことが・・・・・・出来るのか」
「出来る」
ここで一人部屋に入って来た。
「博士」
それは和泉博士であった。彼は部屋に入り一矢に対して言う。
「ダイモスのエネルギー源であるダイモライトの出力を二〇〇パーセントにすれば」
「可能なのですか」
「そうだ。ダイモスならできる」
博士は言葉を続ける。
「ダイモスにはそれだけのポテンシャルがあるからな」
「それじゃあ」
「うむ。ダイモスなら出来る」
博士は頷いた。だがここで豹馬が言った。
「ちょっと待ってくれよ」
「どうしたの、豹馬」
「いや、気になるんだけれどよ、ちずる」
「私はめぐみよ」
「おっと、声が似ているから。すまねえ」
「いいわよ」
「確かにそっくりでごわす」
「そうだね」
大次郎と日吉が横で頷いていた。
「その二〇〇パーセントの出力なんてどうやって出すんだ?幾らダイモスにそれだけのポテンシャルがあってもよ」
「粒子が必要だ」
博士は豹馬にこう答えた。
「粒子が」
「そうだ、今使用しているタキオン以上のな。超粒子が」
「そんなのがあるのかよ」
「理論上では存在が証明されている」
サコンがこう説明した。
「それじゃあ」
「だがそれを発生する手段はまだ研究中だ。もう少し待ってくれ」
「じゃあ今はどうすることもできねえのかよ」
「こんな時に」
ここで警報が鳴り響いた。
「!?」
「敵か!?」
それは敵襲を知らせる警報であった。一矢達はそれを聞き立ち上がった。
「今ゾンネカイザーが来たら勝てないぞ」
「どうする!?」
「いえ、違うみたいよ」
会議室に映し出された映像を見てナナが言った。
「そうなのか」
「ええ。あれ見て」
見ればそこには敵は映っていなかった。一羽の鳥であった。
「鳥!?」
「どうやら鷹らしいな。しかし何で鳥なんかに反応したんだ?」
「!?あれは」
その鷹を見た剛博士が声をあげた。
「知っておられるのですか、剛博士」
「はい、あれは私が作ったものです」
四ッ谷博士にこう答える。
「作った」
「ええ。ボアザンにいた頃に。私が作ったメカ鷹です」
「メカ鷹。そんなものを」
「あれは友人に贈ったのですが。それが何故地球に」
「友人といいますと」
「ボアザンの将軍だった者です。非常に優れた人格の持ち主で」
「あっ」
ナ
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