第七十四話 ファルコン壊滅の危機
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は言う。
「誇り高きバーム星人は暗殺なぞせぬ!貴様等などと一緒にするな!」
「健一」
「ああ」
健一はそんなリヒテルを見て一平の言葉に頷いた。
「似ているな」
「同じだ」
彼は言った。
「兄さんと。何もかも」
「そうでごわすな」
「兄ちゃんと。本当に同じだね」
大次郎と日吉も頷いた。彼等はリヒテルに自分達の兄ハイネルと同じものを見ていたのだ。
「誇り高く、純粋だから見えないんだ」
一平は言う。
「他のものが。だからわからない」
「だが気付いた時には」
「気付くかしら」
「気付く」
一平はめぐみに答える。
「兄さんもそうだったから。けれどその時は」
「全てが崩壊する時だってことか」
「リヒテル、御前もか。けれどそれでも兄さんは」
ハイネルは目覚めた。そして真の意味で誇りのある戦士となった。彼等はその兄を誇りに思っている。そしてリヒテルにもその兄の姿を見ているのだ。
「これ以上戯れ言に付き合うつもりはない!」
リヒテルは最後に言った。
「死ね!ここでまとめて始末してくれる!」
「させない!」
だがここでガッテスが前に出て来た。
「これで!」
そしてヨーツンヘイムを放つ。それでゾンネカイザーの動きを止める。だがやはり止めただけであった。
「ならば」
今度はグランヴェールが前に出て来た。
「これで・・・・・・どうだ!」
そして電光影裏を撃つ。凍てついたゾンネカイザーが今度は炎に包まれた。
その時であった。ゾンネカイザーに異変が起こった。
「!?」
「どうした、サコン君」
それに目を瞠ったサコンに大文字が問う。
「博士、いけます」
サコンはその大文字に顔を向けて言った。
「いける、何がだね」
「ゾンネカイザーの攻略です、後はそれを実現させるだけです」
「だが今は」
「はい、一時撤退しましょう」
「撤退か」
「無闇に戦うばかりではありません。ここは退いて態勢を整えるのです」
「わかった、全軍一時ダイモビックまで撤退せよ」
「馬鹿を言え!」
だがここで三輪がモニターに割り込んで来た。
「敵に背を向けるなぞ正気なのか!」
「またこのおっさんかよ」
マサキは三輪の顔を見て露骨に嫌そうな顔を見せた。
「ったくよお、毎度毎度」
「許さんぞ!最後の一兵まで戦うのだ!」
「三輪長官!」
叫ぶ彼にブライトが言う。
「倒すこともできない相手に立ち向かうなぞ愚の骨頂です、ここは退くべきです」
「わしに意見をするつもりか!」
「違います、これは提案です」
「同じことだ!」
彼はブライトの話も聞き入れようとはしない。
「逃げるのは許さん!ここは最後まで戦うのだ!」
「じゃあおっさんだけで戦えよ」
ケーンがそんな彼に対して言い放つ。
「何だと」
「無駄な戦争やっても勝
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