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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十三話 バルマー司令官マーグ
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「どうするつもりだ、マーズ!」
ロゼは問う。
「兄さんを救い出す!邪魔をするのなら」
「私もここを通すわけにはいかない!」
ロゼも叫んでいた。
「マーグ司令の為にも!」
この時彼女は気付いてはいなかった。自分が軍人としてよりも一人の少女として語っていることに。
「行くぞ!」
「どけ!」
ゴッドマーズはそのまま剣を横に一閃させる。その速さはロゼとても避けられるものではなかった。
「クッ!」
ロゼはこの時死を覚悟した。避けられはしない。ならば運命は決まっている。そう判断するしかなかったからだ。だがその剣はロゼには届かなかった。それはすんでのところで止まった。
「なっ!?」
「ロゼはやらせない」
ゴッドマーズとゼーロンの間にもう一機マシンが入っていた。それはタケルもよく知るマシンであった。
「ゴッドマーズがもう一機」
「それじゃあ中にいるのは」
皆それに乗る者が誰なのかわかっていた。
「兄さん・・・・・・」
「私に弟はいないと言っている」
マーグはタケルの言葉に応えた。
「ロゼ、怪我はないな」
そしてロゼに対して優しい言葉をかける。
「は、はい」
「無理をしては駄目だ。ゼーロンでは限界がある」
「ですが」
「ロゼ、これは司令としての命令だよ」
命令とは言っても声は優しく、穏やかであった。
「下がるんだ。いいね」
「わかりました。それでは」
ロゼはそれに従うことにした。そして戦艦に戻る。
「逃げちまったな」
ナオトが戦艦の中に入って行くロゼを見て呟いた。
「あと一歩だったってのにな」
「まあ仕方ない」
だがそれはケンジにより宥められた。
「ゴッドマーズが来ては。そして問題が変わった」
「そのゴッドマーズですね」
「そうだ」
そしてアキラの言葉に頷いた。
「ゴッドマーズが出て来ては。話が違う」
「タケル兄ちゃんがもう一人、それに敵に回っているってことだよね」
「簡単に言えばそうなるな」
ナミダにも答える。
「どうなるか。まずは邪魔はさせるな」
「了解」
コスモクラッシャーは警戒にあたった。そしてゴッドマーズに近付こうとする敵に向かうのであった。
「私を兄と言うが」
二機のゴッドマーズは空中で対峙していた。そしてマーグはタケルに対して問う。
「どういうことだ。嘘を言っている様には見えないが」
「兄さん、俺がわからないのか」
「君が?」
「そうだ。あの時言ってくれたじゃないか」
タケルは兄に声を送る。
「弟って。だからゴッドマーズにも乗って」
「そんなことは知らない」
だがマーグからの返事は相変わらずであった。
「そもそも私は君のことを知ったのはここでだ。それがどうして」
「まだわからないのか、兄さん」
タケルは言った。
「あの時、俺の心に呼び掛け
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