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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十九話 ビムラーの動き
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ブンドルは落ち着いた声で述べる。
「曲は」
「そうだな」
ブンドルは優雅な動作で部下に応える。
「グリーグがいいな」
「ではベールギュントより朝の気分は如何でしょうか」
「うむ、それを頼む」
「わかりました」
こうして曲がはじまった。ブンドルは静かに目を閉じ曲に聞き入りはじめた。
「素晴らしい。これこそ戦いを清らかにするものだ」
「ふむ、確かにいいのう」
ケルナグールもこの曲に聞き入っていた。
「わしも気に入ったぞ。お主の選ぶ曲にしてはいいではないか」
「そう。私の選ぶものは全て完璧なのだ」
相変わらず優雅な動作で言う。
「そしてこの曲を前に行われる戦いはさらに」
紅のワインが入ったグラスを掲げる。
「美しい」
「さてと、前口上はやっと終わりか」
「何か段々長くなってる気もするが」
ナンガとラッセが述べる。
「やるぜ!覚悟はいいな!」
「言われずとも!」
「やらせはせん!やらせはせんぞ!」
「戦いは・・・・・・いいものだ」
それぞれ名乗りをあげてロンド=ベルに向かう。早速三隻の戦艦からインパクター達が出て来る。
「何だ、御主等それしかないのか」
ケルナグールがまずそれに気付いた。
「そういう御主はどうなのじゃ」
カットナルがそれにすぐ返す。
「インパクターだけでやるつもりだったのか」
「フン、わしは今お小遣いが足りないのじゃ」
「何だと!?」
カットナルはそれを聞いて眉を顰めさせた。
「さっき奮発してもらったと言っておったではないか」
「あれは言葉のあやよ!わしのかみさんからのお小遣いは一週間に九千九百九十九万九千九百九十九ドルと決められておるのじゃ!わしもそれ以上もらう気はないわ!」
「そんなことは早く言え!」
「いつも言っておろうが!」
「それってお小遣いの額か?」
「ギャグ・・・・・・じゃねえよなあ」
甲児と宙がそれを聞いて呟く。
「あのおっさん以外と大金持ちなんだ」
「しかも美人の奥さんもいてか。何かすっげえ恵まれてねえか、おい」
「フン、わしは宇宙一の幸せ者だと言っておろうが!」
ケルナグールはそんな二人に叫ぶ。
「わしのお小遣いはかみさんからわしへの愛のほんのささやかな一つに過ぎん!どうじゃ、羨ましいじゃろう!」
「とにかくだ」
カットナルは言った。
「お主は今何も持ち合わせはないのじゃな」
「うむ」
「全く。ではやはりわしがメインになるか」
「カットナル、私もいるが」
「御主も御主で今苦しいのではないのか」
「何のことだ?」
「この前の作戦の費用は一括払いだった筈だが」
「な、何故それを・・・・・・」
グラスをゴトリ、と落とした。だが下に高価な絨毯を敷いているので割れはしない。
「フン、どうやら図星だったようだな」
カットナルは
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