第六十九話 ビムラーの動き
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はねえだろ」
「おっとそうか」
「そうそう、御前の言う何と!は」
タップも言う。
「わかってるさ。それじゃあ」
ライトもわかっていた。そして構えを取り直して言う。
「何とおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!これでいいな」
「上出来上出来」
「やっぱその声だとそれだよ」
だがそれだけ叫ぶ価値はあった。ケルナグールが出してきた写真には恐るべき光景が映っていたのだ。
似合わないタキシードに身を包んだケルナグール。そしてその横には純白のドレスに身を包んだブロンドの美女がいたのである。それは美女と野獣そのものであった。
「コラですね」
「違います」
ルリがユリカに突っ込みを入れた。
「ううむ」
これにはさしものブライトも考え込んでいた。
「話には聞いていたが」
「実際に見るとな。現実だったなんてな」
アムロも言う。この二人でさえこの反応であった。
「ハッハッハ、どうだ驚いたか!」
ケルナグールは呆然とする彼等に対して自信満々で胸を張っていた。
「わしのかみさんだ!美人でとても優しいのだぞ!」
「全く。世の中には不思議なこともある」
味方である筈のブンドルまでこう言う。
「どうしてこの様な男に」
「ん!?羨ましいのか」
ケルナグールは彼に対しても得意気に言う。
「わしのかみさんは世界一よ。そしてわしは世界一の幸せ者よ!ワッハッハ!」
「どうもあの声の手合いってのは家庭的に恵まれるみたいだな」
「博士が言うと説得力がありますね」
「そうかな」
ピートが大文字に対して言っていた。
「ではそろそろ行くとするか!覚悟はよいか!」
「とっくにできてるぜ」
ジュドーが返す。
「何かドクーガとやる時は前口上がやたら長いんだよな」
「というか戦ってる方が短いな」
シリアスなカミーユですら同意見であった。
「フン、前口上は戦いの前の当然の儀礼よ」
「それがわかわぬとは無粋な」
「美しさを解さぬことだ」
ケルナグール、カットナル、ブンドルはそれぞれ言った。
「何かこんな時だけタイミング会うね、この三人」
モンドがそれを見て言う。
「それだけは見事だね」
「俺達だってああはいかねえけどな」
ビーチャも頷いていた。
「あたし達でも無理だよね」
「少なくともあたしは変態にはなりたくないぞ」
「コラ、そこの小娘!」
カットナルはプルとプルツーの言葉にすぐに反応してきた。
「変態とは何だ、変態だと!」
「わし等を捕まえて変態とは!訂正するがいい!」
「何ということだ。美しき少女が」
「変態じゃなかったら変な人かしら」
「アム、そのままだぞ」
レッシィが突っ込みを入れる。
「うぬうう、もう許してはおけぬ」
「最早これまで。全軍攻撃に移れ!」
「では今日の曲を選ぶとしよう」
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