第六十七話 ジャブロー攻防戦
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また教えてもらいてえのか」
「ほざくな!」
バータラーは激昂した。
「今からその減らず口を潰してくれる。覚悟しろ!」
「ヘン、やれるもんならやってみな!」
彼等もまた一騎撃ちに入った。そして他の者達もそれぞれ戦いに入る。その中にはビルギットもいた。
「ヘッ、甘いぜ!」
彼は敵の戦闘獣の攻撃をかわして呟く。そしてヴェスパーを放った。
「これならどうだっ!」
それを受けた戦闘獣が一撃で吹き飛ぶ。だが戦闘獣は一体ではない。
そのすぐ後ろからもう一体やって来る。これにはアンナマリーが前に出た。
「これは私が!」
ビームで急所を撃ち抜く。それで敵を退けた。
「やるじゃねえか」
ビルギットはそんな彼女を見て声をかけてきた。
「宇宙戦ばかりでこうした密林での戦いは慣れてないと思ってたのによ」
「結局戦うのは何処でも変わらないから」
アンナマリーはそれに対して前を見据えたまま答える。
「地上でも何処でもね」
「そういうことか」
「そうよ。貴方だって宇宙の方が多い筈だけれどね」
「まあな」
ビルギットはそれを認めた。
「けど実はここは知ってるんだよ」
「そうなの」
「新入りの時にここで訓練を受けたんだ。だからそこそこやれるさ」
「じゃあ期待してるわね」
「こっちこそな。今日も宜しく頼むぜ」
「ええ、わかったわ」
二人も協同して敵にあたっていた。ロンド=ベルはその機動力と火力を生かしてミケーネの戦闘獣達にあたる戦術を採っていたのであった。
徐々にジャブローの基地に近付いていくロンド=ベルに対して暗黒大将軍は作戦の切り替えを決意した。
「ドレイドウ将軍」
「ハッ」
ドレイドウが彼の言葉に応える。
「一時基地への攻撃を中止せよ。そしてロンド=ベルに向かえ」
「了解しました」
「そしてわしも向かおう」
「暗黒大将軍もですか」
「そうだ。それにあちらにはわしと戦いたくて仕方のない者もいるしな」
「それは俺のことだな」
鉄也がそれに応える。
「そうだ。久しいな、剣鉄也よ」
「またこうして会えるとはな。嬉しくて仕方がないぜ」
「それはこちらもだ。今ここで貴様を倒せるのだからな」
「フン」
鉄也はそれに応える形で声をあげた。
「じゃあ来い、叩き潰してやる」
「言われずともな。行ってやろう」
両者は動いた。そしてジャブロー上空で対峙する。
「皆の者」
暗黒大将軍は周りの者に対して言った。
「手出しは無用ぞ。よいな」
「ハッ」
これにミケーネの者達が頷いた。
「皆」
鉄也も仲間達に対して言う。
「これは俺の戦いだ。手出しは無用だぜ」
「ああ、わかった」
「思う存分やりな」
ロンド=ベルの仲間達はそんな鉄也に対して言葉をかける。彼等とて戦士である。戦いの邪魔をするような無粋な真似を
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