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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十五話 明鏡止水
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ターアジアはここで奇妙なことを口にした。
「何だと」
「ここは下がろう。勝負はお預けだ」
「待て!逃がすか!」
「逃げるのではない。その証拠にキリマンジャロで待っておるわ」
 彼はそう言いながら構えを解いてはいなかった。まだ警戒を続けていたのだ。
「風雲再起!」
「ヒヒーーーーーーーーーーーーーーーーン!」
 そして愛馬を呼んだ。馬のモビルファイターがそこに姿を現わした。
 マスターガンダムはそれに乗った。そしてそこからドモンを見下ろしながら言った。
「ドモンよ、とりあえずは褒めておこう」
「褒めるだと」
「明鏡止水を会得したことをだ。どうやら貴様はまた一つ成長した様だな」
「貴様なぞに言われたくはない!」
「まあ聞け。だがそれで終わりではないのだ」
「どういうことだ」
「戦いはまだこれからも続く。今貴様は明鏡止水という長い道のその最初に入ったに過ぎないのだ」
「最初に」
「そうだ。やがてその意味もわかるだろう。だがその日はない」
「何だと」
「貴様はキリマンジャロで死ぬからだ。デビルガンダムによってな」
「貴様ァ!」
「精々首を洗って待っているがいい。ではさらばだ!」
 こうして彼は戦場から姿を消した、見れば戦いは終わりデスアーミー達も姿を消していた。こうしてドモン達の戦いは幕を降ろしたのであった。
「とりあえずはおめでとうといったところだがな」
 ヂボデーがまず言った。
「けど。素直には喜べないね」
「ああ」
 アルゴはサイシーの言葉に応えた。
「明鏡止水は会得したが。まだマスターアジアもデビルガンダムも残っている」
「それにしても気になる言葉です」
「最後のマスターアジアの言葉か」
「はい。私達は明鏡止水の入口に入ったに過ぎないというあの言葉です」
 ジョルジュはドモンの言葉に応えて言った。
「まあこれから多くの道があるのですか」
「その通りだ」
 ここでシュバルツが言った。
「まだ御前達の戦いははじまったばかりだ。明鏡止水もな」
「そうか」
「そうだ。だからこそ己の腕を磨いていけ」
「己の腕を」
「そうすればより強くなる。ドモン!」
 彼はドモンの名を呼んだ。
「御前もこれからさらに強くなれ。そしてマスターアジア、デビルガンダムを倒すのだ」
「マスターアジアを」
「その時は必ず来る。私はそれを楽しみにしているのだ」
「出来るのか、俺に」
 だがドモンはその言葉に戸惑いを見せた。
「マスターアジアを越えることが!」
「御前は何度も言っている」
 だがシュバルツはそんな彼に対して言った。
「あの男を倒してみせると。倒すということは即ち越えるということだ」
「そうなのか」
「そうだ。やってみせろ。御前は今狙う者だ」
「ああ」
「狙われる者より狙う者
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