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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十五話 明鏡止水
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あまりものふがいなさに憤慨してやって来たのだ!」
「憤慨して」
「わざわざここまでか」
「そうだ!」
 ジョルジュとアルゴにもこう返す。
「貴様等だけで何も掴めないというのなら私が相手をしてやろう。行くぞ!」
「なっ!」
 彼は飛び降りた。そして空中で飛翔しドモン達に対して何かを投げて来た。
 それは手裏剣であった。無数の星形のものがドモン達に対して襲い掛かって来た。
「まずはこれをかわしてみろ!」
「手裏剣!」
「クッ、シュバルツ=ブルーダー、本気だというのか!」
「本気でなければわざわざ来たりはしない!」
 シュバルツはまた叫んだ。
「そしてこれだけではない!」
「なっ!?」
 シュバルツの姿が消えた。そして同時に気配まで消えてしまった。
「クッ、何処だ」
「何処だ、何処にいるというのだ」
 シャッフル同盟は必死に辺りを探る。だがシュバルツの気配は何処にも感じられはしなかった。
 辺りは静まり返っていた。だがドモン達の動揺する気がその静寂を静寂でなくしていた。
「やはりその程度か」
 それはシュバルツにもわかっていた。彼はそれを感じこう言った。
「やはり御前達に世界を守ることはできはしない。ならば」
 シュバルツは姿を現わした。
「ここで死ぬがいい!引導を渡してくれよう!」
 シュバルツは一人ではなかった。五人いた。そして五人のシュバルツがシャッフルとそれぞれ対峙したのであった。
「行くぞ!」
 五人のシュバルツが跳んだ。そしてドモン達に襲い掛かる。
「覚悟はいいな!」
「チッ!」
 まずそれに反撃を加えたのはドモンであった。彼は咄嗟に身構えた。
「させん!」
 この時彼は無心になった。焦りも怒りも消え去っていた。ただ戦いにのみ心が研ぎ澄まされていたのであった。
 その時変わった。何かが。彼の右腕が黄金色に変わった。
「な・・・・・・」
 他の四人がそれに気付いた。そして彼等の腕も黄金色に変わっていた。
「どういうことだ、これは」
 まずアルゴが言った。
「腕が黄金色に」
 そしてヂボデーも。
「腕だけではありません」
 ジョルジュが続く。
「身体全体が。しかも紋章まで」
 サイシーが最後に言った。見れば彼等の身体は黄金色に輝きその腕にはそれぞれの紋章が浮き出ていた。
「それこそが明鏡止水だ」
「これが」
 ドモン達はシュバルツ達に顔を向けた。
「そうだ。わだかまりやこだわりの無い澄んだ心、それこそが明鏡止水なのだ」
「そうだったのか」
「今御前達の心にはわだかまりも焦りも何もかもが消えた。そして戦いにのみ心が向けられた」
「だからか」
「そう、その時にこそはじめて明鏡止水は会得されるのだ。そしてそれが人に己を超えた力を身に着けさせるのだ」
「それが
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