第六十五話 明鏡止水
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の君なら俺の攻撃でも何なくかわせた筈だ」
「クッ!」
「だから今日はこの位にしておこう。明日もあるしな」
「だが俺は」
「いや、一矢君の言う通りだ」
大介も言った。
「それにシャイニングガンダムの修理のこともある。今日はこれで止めておいた方がいい」
「だが」
「そんなにやりたいんなら生身でやってもいいんじゃねえのか」
「生身で」
ドモンは甲児の言葉に顔を向けた。
「ああ。まあ疲れているんならいいけどよ」
「そうか。その手があったか」
「どうだい?シャッフル同盟でよ。特訓でも何でもよ」
「甲児君も参加してみたら?」
「馬鹿言えよ、俺でもガンダムファイターとまともにやり合うなんてことできはしないぜ」
さやかの言葉に慌てて顔を向けて言う。
「さやかさんだってそんなの無理だろ」
「それはまあね」
甲児もさやかも格闘能力はかなりのものを持っている。ドクターヘル配下の工作員と何度も拳を交えたことがあるのだ。ただパイロットの能力だけでマジンガーやダイアナンエースのパイロットになっているのではないのである。これは鉄也やジュン、そして大介達も同じであった。
「ここは連中に任せようぜ。とりあえず俺達はお開きだ」
「そうね。食事の後でトレーニングに行きましょ」
「ちぇっ、どっちにしろ身体を動かさなきゃいけねえのかよ」
「文句言わない。私達も特訓よ」
「へいへい」
そんなやりとりを続けながら彼等は休息に入った。ドモンはその後で何処かへと姿を消した。シャッフル同盟達も一緒であった。
「何処に行ったのかしら、もう」
レインが彼等の姿を捜して言う。
「いつも勝手な行動ばかりするんだから」
「やっぱり心配なんだね」
「当然でしょ」
アレンビーにこう返す。
「パートナーなんだから。それにここだってデスアーミーが出て来るかも知れないし」
「大丈夫よ、五人いるんだし」
「そういう問題じゃないのよ」
「そういう問題じゃないって?」
「危ないじゃに。やっぱり」
「皆と離れていると?」
「そうよ。あのメンバーは何するかわからないんだし」
「特にドモンが」
「ええ」
レインは困った様な顔をして頷く。
「ドモンって私の話は全然聞かないし。それで危ないことばかりするから。心配なのよ」
「そんなに心配なら行ってみれば?」
「行ってみればって。何処にいるか知ってるの?」
「大体のところはわかるわ。じゃあ行く?」
「ええ、よかったら案内して」
「わかったわ。それじゃ」
アレンビーはそれに応えて今までいた木の上から飛び降りた。そしてレインの前にやって来た。
「行こう、こっちよ」
「ええ」
こうして二人はドモン達のいる場所に向かった。その頃ドモン達はギアナの滝の側で激しい訓練に明け暮れていた。
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