第六十五話 明鏡止水
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ームの面々はウルベのその言葉を聞いて頷いた。
「だが変形機能はない。そのままで突破は可能なんだ」
「凄えマシンだな、おい」
今度はジュドーが言った。
「まるで化け物みてえだ」
「だってガンダムファイターだし」
「何でもありなんだろ、結局は」
「ははは、手厳しいお嬢さん達だな、これはまた」
プルとプルツーの言葉に合わせるかの様に今度は白髪に眼鏡をかけた知的な紳士が姿を現わした。
「貴方は」
「どうも、大文字博士」
その紳士もまた大文字に挨拶をかけた。
「御父様」
そしてレインも彼に声をかけた。何と父と呼んだのだ。
「元気なようだな、レイン」
「はい」
「それで何よりだ。ドモン君と仲良くやっているかな」
「ええ、まあ」
だがこれには言葉が少し鈍かった。
「一応は」
「ははは、まあ彼のことは御前に任せているからな」
「はい」
「お姉さんらしくしっかりと面倒を見てくれよな」
「レインさんってドモンさんより年上だったの」
「少し意外ね」
ファとエマがそれを聞いてヒソヒソと話をする。
「同じ年だと思ってたの?」
「はい、まあ」
ファはレインに声をかけられてこう答えた。
「違ったんですね」
「若く見られるのはいいけれどね」
レインは笑いながらこれに言葉を返した。
「ドモンより一つ年上なのよ、実は」
「そうだったんですか」
「小さい頃から知ってるけれど。その時から手を焼いたわ」
「やっぱり」
「そして今もいつも一緒にいるというわけなんだよ」
「幼馴染みってわけですね」
「そういうことさ」
ファは紳士にも言われ納得した。そして話は再開された。
「ミカムラ博士」
「はい」
紳士は大文字に名を呼ばれ彼に顔を向けた。
「ゴッドガンダムは貴方が開発されたのですな」
「そうです。シャイニングガンダムをさらに改良したもので」
彼は説明を続ける。
「シャイニングガンダムよりも高い攻撃力と運動性を持っております。これならばデビルガンダムにも対抗できるでしょう」
「デビルガンダムにも」
「ゴッドガンダムはガンダムファイターとしてだけではなく他の戦闘も考慮して開発されたものです」
ウルベがここで話に入ってきた。
「それにはデビルガンダムへの対策も入っております。その為攻撃力と運動性がさらに高くなったのです」
「そうだったのですか」
「はい。そしてドモン君が操縦することを念頭に開発しました」
「俺が」
「そうだ」
ミカムラ博士は頷いた。
「期待しているよ、これで見事デビルガンダムを破壊してくれ」
「言われなくとも」
「ちょっとドモン」
レインがここで注意する。
「そこははい、でしょ。言われなくても、じゃなくて」
「そうだったか」
「ははは、別に構
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