第六十四話 キリマンジャロ航空戦
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移ります」
「はい」
「ミサイル発射!」
「ミサイル発射!」
攻撃命令が復唱される。それによりミサイルが放たれる。
幾十ものミサイルが敵を狙う。そしてそれは寸分違わず敵を撃った。これにより敵の小隊がまるごと消え去った。見事なまでに正確な攻撃であった。
「やりましたね」
「はい」
ハーリー達がそれに頷く。
「次はまた前方の敵です。いいですね」
「了解」
「艦長、待って下さい」
だがここでルリが声をかけてきた。
「何か」
「エステバリス隊に北辰衆が攻撃を受けています」
「北辰衆が」
「はい。どうしますか」
ルリは問うてきた。
「援護しますか」
「わかりました」
そしてユリカはそれに頷いた。
「援護します。艦首をそちらに向けて下さい」
「はいは〜〜い」
ハルカがそれに従い操縦桿を動かす。
「ミサイルで攻撃します。攻撃用意再度用意」
「了解」
「今度は外してもいいです」
「外しても、ですか」
メグミがそれを聞いて声をあげる。
「艦長、それでいいんですか、本当に」
「構いません」
だがユリカはそれをよしとした。
「ただこちらのエステバリスに当たらなければいいのですから」
「そうですか。それじゃあ」
「はい。援護射撃に徹して下さい。いいですね」
「わかりました。それではミサイル発射ですね」
「はい。ハーリー君、どうぞ」
「じゃあいっきまぁ〜〜〜〜す!」
ハーリーはそれに従いミサイルを放った。これはユリカの言葉通り派手に撃っただけで特に照準を定めたものではなかった。その為その全てがかわされてしまった。
「この程度の攻撃で」
北辰衆はそれをかわして不敵に笑う。
「我等がどうにかなると思うてか」
「笑止」
「おいおい、それは完全に時代劇の悪役の言葉だぜ」
それに対して今まで対峙していたリョーコが言い返す。
「格好だけじゃなくて言うことまで悪役だったみてえだな」
「リョーコ、今更何を言っている!」
「ヤマダの旦那」
ダイゴウジの言葉に顔を向ける。するとすぐにいつもの言葉が返って来た。
「ヤマダではない!ダイゴウジと呼べ!」
「悪い、ダイゴウジの旦那。それでだ」
「何でえ、おリョウ」
「・・・・・・そのおリョウっての何なんだよ」
「おお、時代劇だからな。ちょっと言い方を変えてみたぞ」
「そんな変に芸の細かいこたあどうでもいい。今がチャンスだぜ」
「うむ」
「敵の攻撃が止んだし反撃開始だ!ガンガン行くぜ!」
「では俺が先陣だ!」
「あたしだよ!」
二人は早速先陣争いをはじめた。
「ここはこのダイゴウジ=ガイ様が!」
「切り込み隊長つったらあたしに決まってるんだろ!」
「あの、二人共」
そんな二人にヒカルが声をかけてきた。
「
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