第六十四話 キリマンジャロ航空戦
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うはいきそうにもない」
ここでカワッセがやって来た。そして一同に対して言う。
「総員戦闘配置に着いてくれ」
「カワッセさん」
「敵ですか?」
「ああ。火星の後継者の部隊が前方に展開しているらしい」
彼はマーベル達の問いにこう返した。
「それも結構な数だという。すぐに出撃してくれ」
「やれやれ」
「何かいつものことだけれど。何処にでも敵はいるわね」
「そう言うな。今は仕方がない」
カワッセはぼやくキャオとキーンにこう返した。
「キャオはすぐにナデシコに戻ってくれ。リリスと一緒にな」
「あいよ」
「そして聖戦士は総員出撃だ。すぐに前に出てくれ」
「了解」
「エヴァはミノフスキークラフトがあったな。それを着けて艦の防衛に回ってくれ」
「艦の防衛ね。わかったわ」
「地味な仕事だが。頼むよ」
「いいわよ。何でもやってやるわ」
アスカはにこりと笑って言葉を返した。
「敵が誰でもね。それがあたしの仕事だから」
「やってくれるか」
「はい。グランガランの周りにいればいいんですよね」
「ああ、頼むぞ」
「わかりました。それじゃあ」
「宜しくな。後でバームクーヘンを御馳走するからな」
「ちょっと待って下さい、何でバームクーヘンなんですか!?」
それを出されて戸惑いを見せる。
「あたし別にバームクーヘンは」
「好きだと聞いたが」
「誰にですか!?」
「ワカバ少尉達にだが。違っていたか」
「あいつ等ぁ〜〜〜〜・・・・・・」
それを聞いてワナワナと身体を震わせる。
「シーラ様も大層御気に入れられてな。今シェフに作らせている」
「シェフに」
「だから楽しみに待っていてくれ。いいな」
「はあ」
何だかわからないうちに押し切られてしまった。カワッセが去ると後にはキョトンとした顔のアスカだけが残った。
「で、どうするのかしら」
そんなアスカにマーベルが声をかけてきた。
「食べるの?それとも断るの?」
「シーラ様が一緒だと。断れる筈ないじゃない」
アスカは憮然とした顔でこう返した。
「仕方ないわね。それじゃあ頂いてあげるわ」
「素直じゃないな、何か」
「何よ、悪いの」
ニーに喰ってかかる。
「あたしは甘いものってあまり好きじゃないのよ。子供っぽくって」
「その割にこの前チョコレート美味しそうに食べてなかったっけ」
「あれはたまたまよ」
キーンの突っ込みに苦しい言い訳を返す。
「それしかなかったから。別に好きじゃないわよ」
「あら、けれどケーキには五月蝿いじゃない」
「そういえばそうよね」
チャムがマーベルの言葉に頷く。
「苺のケーキもモンブランも美味しそうに食べてたし」
「あれは綾波に付き合って」
「はいはい、わかったからもういいわ」
「ちょっとマーベ
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