暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十三話 謎の少女
[13/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しかなかった。こくり、と頷く。
「ではな」
 そしてリィナ達に声をかける。何処か寂しげな顔であった。
「また会おうぞ。機会があればな」
「うん。ミネバちゃんも元気でね」
「ミネバちゃん」
 ケン太にそう言われ少し戸惑ったような顔になった。
「何か面白い呼び方じゃな」
「そう?気に入ってくれた?」
「うむ。また会った時にはそう呼んでくれ。よいな」
「うん。それじゃあね」
「またな」
「では」
「わかっておる」
 オウギュスト達に守られながらその場を後にした。作戦が失敗した以上ここに留まっていては危険だからである。妥当な判断であると言えた。
「いっちゃったね」
「うん」
 ユキオとアカリがそれぞれ言う。
「悪い人じゃなかったね」
「そうだね」
「けれど寂しそうだったも。無理してるっぽいも」
「そうね」
 それにリィナも頷く。
「ザビ家なんかに生まれなきゃ。普通の女の子だったかも」
「普通の」
「普通の基準なんて曖昧なものだけれどね。うちのお兄ちゃん達なんて絶対に普通じゃないし」
「それはまあそうだけれど」
「ジュドーさん達はお勉強を全然しませんし」
「そういう問題だけじゃないんだけれどね」
「あ、そうですか」
 OVAがそれに応える。
「何か。可哀想ね」
「そうですね」
 それにはOVAも頷いた。
「あのままだと。潰れてしまいそうです」
「ネオ=ジオンのせいなのね、やっぱり」
「そうでしょうね。どうなっちゃうんでしょう」
「それはわからにわ。けれど」
 リィナは言った。
「あのままでいて欲しくはないわ」
「はい」
 リィナ達もロンド=ベルに帰った。そしてダカールを何とか守りきった彼等はミスマル司令達と今後のことに関して話に入った。
「ネオ=ジオンはカルタゴに向けて撤退している」
「カルタゴにですか」
 グローバルがそれに問う。
「ギリシア方面に進出して来たティターンズ及びドレイク軍との衝突を避けたらしい。そこで戦力を回復するつもりのようだ」
「さしあたってはダカールの危機は去ったということですな」
「だがまた問題が出て来た」
「キリマンジャロですな」
「知っていたか。デビルガンダムが出現した」
 ミスマルの顔が曇った。
「そして周囲を占拠してしまっているらしい。早急に何とかしなければならないが」
「では我々が行きましょう」
「頼めるか」
「はい。その為の我々ですから」
 グローバルは迷うことなくこう答えた。
「喜んで行きましょう。どのみちデビルガンダムを放っておくわけにはいきません」
「うむ」
「補給路整い次第向かいます。その際ダカールのことはお任せしても宜しいでしょうか」
「こちらは安心してくれ。ネオ=ジオンの脅威は去ったしな」
「はい」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ