第六十三話 謎の少女
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「ギアナ高地に」
「そこにデビルガンダムが潜伏している。それを倒し見事明鏡止水を会得するのだ」
「デビルガンダムですって!?」
それを聞いたレインが声をあげる。
「それならどのみち行かないと。大変なことになるわ」
「そうだな。どちらにしろ行く」
「そう言うと思っていた。では私はそこで待とう」
そう言うとその身体に渦巻を纏った。
「ギアナ高地で会おう。さらばだ!」
シュバルツ=ブルーダーはこう言い残して戦場を後にした。気が付いてみるとユーコンも水中モビルスーツ部隊もあらかた倒されてしまっていた。残った僅かな者も撤退していた。戦いはロンド=ベルの勝利に終わっていたのであった。
「危ないところだったな」
「ああ」
マサキの言葉にショウ達が頷く。
「だが何とか防いだぜ。これでダカールは安心だ」
「どうやらな。後は残敵がいないかどうか哨戒に移ろう」
「ああ」
彼等はそれで済んだ。だがそれで済んではいない者達もいた。
「今のが明鏡止水・・・・・・」
ドモンはまだ呆然としていた。
「この力があればマスターアジアにも」
「そうね。けれど辛い修業になるわよ」
「それは覚悟のうえ」
レインにそう返す。
「やってやる。キリマンジャロに行くぞ」
「ええ」
そして別のところでも。哨戒に移っていたマサキ達のところにアイビス達が戻って来たのだ。
「おう、そっちはどうだった」
マサキがアイビスに声をかける。
「子供を保護したんだよな」
「ああ」
アイビスはそれに応えた。
「一人ね。可愛い女の子さ」
「女の子」
「イルイっていいます」
黒いドレスに身を包んだ金色の髪の少女がモニターに姿を現わした。まるで人形の様に整った顔である。
「何でも身寄りがないらしいんだ。どうするよ」
「そうだな。ブライト艦長とかに話しないと駄目だがこっちで当分保護してもいいんじゃねえか。どっちみちうちにはクマゾー
とかいるしな」
「そうだね。じゃあイルイ、あたし達と一緒に来るかい?」
「うん」
イルイは静かに頷いた。
「よし、これで決まりだ。それじゃあ皆哨戒が済んだらブライト艦長達のところに戻ろうよ。こっちも色々とつもる話があるからね」
「ああ」
こうして彼等は戦いを終えブライト達のところに戻った。その頃には東側での戦いも終わっていた。ネオ=ジオン、そして火星の後継者達は撤退しロンド=ベルの勝利に終わっていた。ダカールは何とか救われたのであった。
その中リィナ達はまだダカールに残っていた。だがその身辺は急に騒がしくなっていたのであった。
「ミネバ様」
オウギュストが険しい顔でミネバに声をかける。
「作戦は失敗したようです。ここは下がりましょう」
「うむ、致し方あるまい」
ミネバもそれに従う
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