暁 ~小説投稿サイト~
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十二話 ダカールの攻防
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れを見て呟いた。
「あそこまで重装備のモビルスーツを前線に投入して来るとはな」
「だが数はそれ程ではありません」
 パサロフがそれに答えた。
「見たところ。一機一機の性能は高いですが量産性には劣っているようです」
「どうやらその様だな」
 シナプスもそれに頷いた。
「ザクⅢにしろ数が少ない」
「はい」
「ネオ=ジオンの弱点か。数の問題は」
「だからこそ重装備のモビルスーツを開発したのだと思われます」
 ジャクリーヌも話に入って来た。
「数の分を質で補う為に」
「ふむ」
「おそらくこれからも重装備のモビルスーツを戦場に投入してくるでしょう。サイコガンダムマークⅡやクイン=マンサといった
ものを」
「ネオ=ジオンも必死というわけだな」
「はい。今は戦線に投入して来てはいませんが」
「いずれは来るだろうな。その時は用心しておくか」
「はい」
「だが今投入して来ないのは。引っ掛かるな」
「整備の問題でしょうか」
「他に何かあるかも知れん」
「それは一体」
「まだわからないが。嫌な予感がする」
 シナプスは歴戦の勘からそれを感じ取っていた。
「ネオ=ジオンは奇襲を好む。今回もそうだった」
「はい」
 この迂回戦術のことを言っているのである。
「まだ何かやって来るかも知れない。警戒は続けよ」
「了解」
 戦いは続いていた。だが次第にマシン及びパイロットの質で遥かに優位に立つロンド=ベルが優勢となってきていた。木星トカゲはその殆どが姿を消し、ネオ=ジオンのモビルスーツ隊もかなりのダメージを受けていた。
「ハマーン様」
 ここでランス=ギーレンが申し出て来た。彼はガズアルで出撃していたが戻って来ていたのである。
「もう潮時かと思いますが」
「そうだな」
 ハマーンもそれに頷いた。
「では随時戦場から退いていく」
「ハッ」
「後は・・・・・・彼等がやってくれるな」
「はい」
 ランスは不敵に笑うハマーンに対して応えた。
「では撤退だ」
「了解」
「すぐには下がるな。敵に知られてはまずい」
「わかりました」
 こうしてネオ=ジオンは少しずつ戦勝から退いていった。それはあまりにも少しずつであったのでさしものロンド=ベルの者達も気付かなかった。只一人を除いて。
「これは」
 セレーナであった。前線でゼータに乗って戦う彼女はネオ=ジオンの動きに不審なものを感じていたのだ。
「ブライト大佐」 
 彼女はすぐにラー=カイラムに通信を入れた。するとすぐにブライトがモニターに出て来た。
「どうした」
「ネオ=ジオンの策にかかりました」
「策に」
「はい。彼等は今この東と北、そして西から攻撃を仕掛けていますね」
「ああ」
「ですが南は。今そちらへの備えはありますか」
「そういえば」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 ~小説投稿サイト~
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ