第六十二話 ダカールの攻防
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すよ。カミーユさんは細かいなあ」
「君がまた大雑把過ぎるんだよ」
カミーユは困った様な顔をして返した。
「そんなのだと周りが困るぞ」
「それはカミーユも気をつけなさいよ」
ファが言った。
「俺もか」
「意外と乱暴なんだから。フォローするのが大変よ」
「済まない」
「まあそれがカミーユの持ち味だけれどね。それは覚悟のうえだし」
「悪いな、いつも」
「そのかわり後でコーヒーを頂戴ね。クリームをたっぷり入れたのを」
「了解」
「チョコレートケーキもつけて。いいかしら」
「何だよ、またケーキか」
「ファも好きね」
フォウがそれを聞いて微笑む。
「そう言うフォウだってこの前ケーキ美味しそうに食べてたじゃない。人参のケーキ」
「セシリーちゃんの作ったのね。彼女ケーキも上手なのよ」
「まあパンと似た様なところもあるけれど。美味しかった?」
「ええ、とても」
フォウはそれに頷いた。
「美味しかったわ。今度ファも食べてみればいいわ」
「今度ね。今はチョコレートケーキが」
「コーヒーにチョコレートって腹が黒くなるぞ」
「いいのよ、どうせカミーユみたいな我が侭なのと一緒にいるんだから」
「俺は我が侭か」
「自分の胸に聞いてみなさい。困ってるんだから」
「ちぇっ」
「話はそれで終わりね」
まとめるようにしてエマが言った。
「エマさん」
「来たわよ。用意はいい?」
エマはそう言いながら前に出て来た。そしてビームライフルを構える。
「はい」
カミーユ達もそれに頷いた。そして前に出る。
攻撃に移る。まずはエマがビームを放つ。
「前に出るから!」
ガザCが一機撃墜された。ビームで貫かれ爆発四散する。それが戦いの合図となった。
ネオ=ジオン、そして火星の後継者達とロンド=ベルのダカールを巡る攻防がはじまった。ロンド=ベルはダカールの前で陣を敷き突撃して来る敵軍を迎え撃っていた。
敵は数を頼りに来る。しかしそれに対してロンド=ベルは的確な動きでそれを防ぐ。数をものとはしなかった。
「やるな、やはり」
ハマーンはグワダンの艦橋で敵の動きを見ながらこう呟いた。
「やはりあちらに兵を向けておいて正解だったな」
「はい」
周りの部下達がそれに頷く。
「ミネバ様もな。本来はこのようなことはしたくはなかったのだが」
「これも作戦ですな」
「オウギュスト達なら信頼できますが」
「それもそうだな」
それには頷くことにした。
「我等の攻撃は陸と空からだけではない。それを思い知らせてやる」
「はっ」
部下達はまた頷いた。
「それでは引き続き攻撃に移りましょう」
「そうだな。引き続き攻撃に取り掛かれ。よいな」
「了解」
ネオ=ジオンの攻撃は続いた。彼等はあくまでもその数を
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