第六十一話 砂漠の狼
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漠のジープの中でノートパソコンを打っていた。
「悪くは思わないようにね。まあダカールは見れるでしょうから御安心を」
そう言ってパソコンを打ち続けていた。彼はそれが終わるとジープで何処かへ姿を消したのであった。
「敵発見」
先頭を行くガンダムチームからの報告を受けてロンド=ベル隊に緊張が走った。
「敵の数は」
「何か砂嵐が酷くてよくわかんねえんだけれどよ」
「わかるだけでいい。報告してくれ」
ブライトがビーチャに対して言う。
「どれだけだ」
「レーダーに映っているのは二百機程かな。何かやけに古そうなモビルスーツが多いな」
「古そうな」
「ああ。こりゃデザートザクかな」
「えっ、デザートザク」
バーニィがそれを聞いて嬉しそうな声をあげた。
「そんな年代ものがまだあったんだ」
「ちょっとバーニィ」
クリスが彼を窘める。
「今は戦闘中よ。わかってるわね」
「わかってるけどさ」
「まあまあクリス中尉」
コウが間に入ってきた。
「いいじゃないか。折角年代もののモビルスーツが出て来たんだし」
「そんなの前のバルマー戦役で嫌になる程出て来てますけど」
「細かいことは言いっこなし。そうかあ、デザートザクかあ」
彼もまたモビルスーツマニアなのである。
「いいなあ。他に何があるかな」
「ゲルググがあるよ」
今度はモンドが言った。
「あとグフもあるし。何か凄いよ」
イーノも言う。彼もかなり楽しそうであった。
「うわ、聞いてるだけで涎が出そう」
「これで旧ザクでもあれば完璧なんだけれどな」
「流石にそれはないみたい」
エルが応える。
「けれどこれだけ旧型モビルスーツがあれば。売れるわよねえ」
「ルー、貴女エゥーゴのパイロットだったんじゃ」
「前はそうでしたけど。今はシャングリラでジャンク屋やってますから」
「そうだったの。道理で」
クリスはそれを聞いて異様に納得していた。
「感じが変わったと思ったら」
「意外といいものだよ、ジャンク屋も」
プルがルーにかわって答える。
「気楽だしな。それに毎日お風呂に入られる」
「プルツーも変わったし。この子達には合ってるのかもね」
「今度俺も店に入れてもらおうかな」
「バーニィさんなら何時でもいいぜ」
ジュドーが言った。
「クリスさんも。一緒にどうだい?」
「私は遠慮するわ。私はやっぱり軍にいるのが合ってるし」
「それは残念」
「クリスさんだったらモデルにでもなれるのに。惜しいなあ」
「褒めたって何も出ないわよ、イーノ」
「あれっ、僕何も言っていませんけど」
「じゃあケーンね」
「へへっ、その通り」
ケーン達ドラグナーチームがクリス達の横に来ていた。
「何かお金の話が聞えたんで」
「俺達もお金は大好
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