第六十一話 砂漠の狼
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」
こうして彼等は陣を整えながら戦いに入った。まずは出て来たモビルスーツを各個に撃破していくことからはじめた。
「まるでモグラ叩きだな、こりゃ」
ケーンが言う。
「何かそう思うと楽しくなってきたぜ」
「あら、あんたモグラ叩き得意だったの」
アスカがそれを聞いて突っ込みを入れる。
「だったら今度勝負しない?あたし得意なのよ」
「いいけど勝ったら何くれるんだよ」
「あたしのプロマイドでどうかしら」
「んなもんいらねよ」
「あっ、何よその言い方」
「俺にはリンダちゃんって女神がいるんだよ。そんなの欲しくとも何ともねえぜ」
「ふうん、あんたって意外と一途なんだね」
「当たり前だ、一途なのがケーン=ワカバの売りなんだよ」
「お笑いだけじゃなかったんだ」
「御前俺を何だと思ってたんだ?」
「馬鹿」
「馬鹿とは何だ、馬鹿とは!俺だってなあ」
「話はいいからさっさと次の敵狙おうぜ」
「そうそう。レディとのお付き合いはまた後で」
そんな二人の間にタップとライトが入って来た。そして口喧嘩を止めさせる。
「ちぇっ」
「じゃあ何事もなかったかのように」
「戦闘再開っと」
「レディィィィィィゴォーーーーーーーッってな」
「ああ、もう聞きたくもない言葉」
「何か言ったか?」
「何にも」
ドモンをかわした後でアスカも戦いに入る。戦いはさらに激しさを増していった。
その中でアスカも所謂モグラ叩きに参加していた。まずは敵の攻撃を防ぐ。
「フィールド舐めんじゃないわよ!」
フィールドで攻撃を防いでから叫ぶ。そして次にそのフィールドを掴んできた。
「フィールドってのはただ守るだけじゃないっていうの見せてあげるわ」
そしてそれを振り回してきた。
「こうやるのよ!」
それを投げる。そして砂漠から出て来たばかりのゲルググを一機粉砕した。
「ついでにおまけよ!」
その後でグレイブも投げる。それで今度はデザートザクを粉砕したのであった。
「どんなもん?」
「凄いけれど無駄な動きが多いな」
「ゲッ、貴方が」
モニターに映った顔を見てギョッとした顔になる。何故か左目が一瞬だが異様に大きくなった。そこにいたのはドモンであったからだ。
「どうした?俺の顔に何かついているのか?」
「いや、そうじゃないけれど」
彼女はどうもガンダムファイターというものが苦手なのである。
「だったらいい。派手なのもいいがもう少し落ち着いていけ」
「はあ」
「いいな。筋はいい。このままいけば見事なファイターになれるからな」
「別にガンダムファイターになりたくなんかないんだけれど」
「また何か言ったか?」
「何でもないわ。それじゃあ」
「うむ」
これでモニターから姿を消した。アスカはそれを見てようやく胸を撫
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