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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十一話 砂漠の狼
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、私だけではありません」
「すると」
「私も一緒です」
 ザクV改が砂漠の中から姿を現わした。
「マシュマー=セロ、義によって助太刀させて頂きます」
「義によって、か」
「はい」
 マシュマーはその言葉に頷いた。
「私もまたネオ=ジオンの大義の為に戦っていますから」
「そうか。いい目をしているな」
「有り難うございます」
「疑いを知らない目だ。ジオンにはそうした目をした者が多かった」
「はい」
「アナベル=ガトーもまたそうだった。いい男だった」
「少佐を御存知なのですか」
「当然のことだ」
 ロンメルは答えた。
「私もかってはドズル閣下の下にいたことがあったからな。その時に知った」
「そうだったのですか」
「立派な武人だ。星の屑作戦のことは聞いている」
「はい」
「あの時は今一歩で及ばなかったが。今こうして我々がそれを果たそうとしている」
「ミネバ様の下に」
「ミネバ=ザビ様か」
「はい」 
 マシュマーとグレミーが同時に頷いた。
「ドズル閣下の忘れ形見だったな」
「その通りです。今ようやくミネバ様も地球に来られました」
「夢にまで見たものだ。何もかも」
 彼はまた感慨の世界に入った。
「一年戦争の時我々はここに残った」
「アフリカに」
「そして時を待っていたのだ。ジオンが復活する時をな」
「バルマー戦役でも別働隊として活躍されていたと聞いていますが」
「そうだった。だがその時もすんでのところでギレン閣下が倒られた」
「あれは残念なことでありました」
 彼等はギレンがキシリアに暗殺されたことを知らない。知っているのがネオ=ジオンにおいても僅かな者達だけであった。ハマーンも知ってはいた。彼女はドズル派でありキシリアが事故死するとキシリア派を一掃している。そしてミネバを擁立したのである。
「ロンド=ベルを粉砕されようとしていたその時に」
「だが閣下の志は今も生きている」
 ロンメルは力強い声で言った。
「この戦いでロンド=ベルを打ち破る。そしてジオンの大義を実現するのだ」
「はい」
「それでは」
「全軍攻撃開始!一兵たりとも逃すな!」
「了解!」
 こうして戦いがはじまった。まずは地の利を心得る青の部隊が動いた。彼等は砂の中に潜みながらロンド=ベルに攻撃を仕掛けてきたのであった。
 これに対しロンド=ベルはまずは戸惑った。
「クッ、まるでガラガラヘビだぜ!」
 ピートが言う。
「何て奴等だ。砂漠をまるで海みたいに泳いでやがる」
「ここは彼等にとっては遊び場のようなものだからな」
 大文字がここで言う。
「皆油断するな。敵は何処から来るかわからない」
「はい」
「周囲とレーダーに気を配れ。そして慎重に進むのだ。よいな」
「わかりました。それでは」
「うむ
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