暁 〜小説投稿サイト〜
その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
第15話 冥犬パスカル(2)
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
な光が出来上がっていく。

「【なぎ払い】!」

 声と共に今までためていた力を解放。手の中にある長大な光の剣を、体の重心移動に加えて腰のひねりを最大限に活かして思い切り振り抜いた。
 【ハーモナイザー】によってオーカスの【混沌の波動】の恩恵を受け、射程が延びた【なぎ払い】がオーカスに覆いかぶさっていたモンスターだけを見事ぶち抜いた。

 打撃をしたたかに受け、モンスターは宙へ放り投げられる。
 しかし、器用に一回転して体制を立て直すと、轟音と共に、足もとに砕け散った地面による土ぼこりを起こしながら着地をした。

 その隙にオーカスは起き上がり、態勢を整える。奇しくもそれは、両者はまた距離をとり対峙をする形となった。
 だがしかし、オーカスが負傷した今、最初よりも純吾に不利な状態での睨みあいになるかと思われたが

「ジュンゴ!」
「純吾君!」

 その時、バッサという羽ばたきの音と共にリリーとなのはが神社に到着した。
 抱きかかえられていたなのははともかく、リリーは玉のような汗を額ににじませて、必死の表情で純吾の名前を叫んだ。
 アリサからの連絡を受けて、全速力でこの場に駆け付けたのだ。

「あの形状から見て、現地生物を取り込んだものと見られます。封印魔法を確実に当てるために、まずは動きを止めてください!」

 なのはに抱えられていたユーノがそう声をあげた。それを聞いた純吾が携帯を取り出す。

「ん…。オーカスありがとう、戻って」

 そうオーカスを帰還させ、最も適当な仲魔を召喚するために再び携帯を操作し始める。
 先程まで戦っていたオーカスが消え、今が好機と見たモンスターが遮二無二躍りかかってくるが

「邪魔するんじゃないわよっ!!」

リリムが素早く両者の間に割って入り、電撃を浴びせかけてモンスターの進行を阻む。先程までとは全く違った攻撃にモンスターがたたらを踏んでいる中、召喚の準備が完了。純吾は決め手となる仲魔を呼びだした。

「召喚……モコイ!」

「ボクを選ぶとは、お目が高いねサマナーくん」

 少し場違いな気もする言葉と共に現れたのは、純吾の腰ほどの大きさの、粘土細工のような悪魔。全身が緑色で、白いビー玉のような目にふんどし、そして手にはオレンジ色を主体としたブーメランを持つ邪鬼、モコイが召喚された。

「モコイ、【呪縛】を!」

「ナイスだね、チミ」

 純吾がモコイに命令した瞬間、電撃によって弾かれたモンスターの動きが目に見えて遅くなった。邪鬼特有スキル【呪縛】が、モンスターの体全体を縛ったのだ。
 そこに追い打ちをかけるようにして、モコイがブーメランが投げつけた。

「今日のボク、ちょっぴりセンチメンタル」

 唸りをあげ、凄まじい回転と共にブー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ