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その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
第14話 冥犬パスカル(1)
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は、利き手でアリサをかばいながら、もう片方の手で携帯を前に構える。そして

「召喚、……邪神オーカス」

 言葉と同時に、純吾とアリサの横にブラックホールのような漆黒の渦が生じる。
 そこから、黄色い肌を持った竜と豚の顔を併せたような体を持ち、緋色のマントに王冠に王笏を身に付けた、これまた巨大な一匹の悪魔がヌッと姿を現した。

「ヴォーノ! ヴォーーーノ!! 我を呼んだかサマナーよ!?」

 目の前の犬のモンスターとも張り合えるほど大きい邪神、オーカスが盛大な雄たけびを上げ、純吾に問いかけてきた。

「ん…。目の前のあれと、戦う。力を貸して、オーカス」

センツァルトロ(もちろん)! ブッフフフ、久しぶりに美味そうな獲物ではないか」

 純吾のその答えに、オーカスは不敵に鼻を鳴らして答える。それを確認した純吾は、後ろを顧みずアリサに言う。

「アリサ……、なのはたちに連絡、お願い」

「えっ、あんた今ちゃんと」

「はやく!」

 強い語気に一瞬ビクッとなるアリサだったが、一つ頷いて階段を駆け下りていった。



 タタタ、と軽快に階段を駆け下りていく音を後ろに聞きながら、オーカスと純吾は目の前の犬型モンスターと対峙をした。

「中々よきバンビーナ(少女)ではないか、サマナー」

 巨大な赤い目をギョロリと動かして、純吾に向けオーカスは言った。

「ん…、アリサは、ジュンゴの大事な友達」

「ほぅ、大事な友達のぅ。……まぁよい。
 ところで、目の前のバカでかいカーネ()は、どんな攻撃を仕掛けてくるのだ?」

 少女の事を知れて、オーカスは満足をしたかのように巨体を揺する。そして、目の前の敵の事について尋ねるのだが

「………」

「おいサマナー、まさか」

「ん…。ジュンゴもあれ、さっき見つけたばっかり」

ポルカ ミゼーリア(ちくしょう)! そう言う事は、ちゃんと調べてから我を呼べ!!」

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