第13話 3つ目の世界、魔法世界からの来訪者
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を、この人たちは救ってくれた。もう少しで大切な人に犠牲がでるかも知れなかったのに、自分の罪を許してくれた。
だから、これ以上巻き込むまいと最後の抵抗をする。
「ぐっ、ぐずっ。で、でも皆さんには関わりの無い事ですし」
「おいおい、ここをどこだと思ってるんだ? ここは海鳴市、俺たちが住んでるまちだ。俺たちの街を俺達が守るっていうのにどうして関わりが無いって言えるんだい? なぁ」
士郎が朗らかに笑って、「なぁ」とあたりを見回す。
ユーノがその言葉にぐるりとまわりを見ると、皆一様に大きくうなづいていた。
その中でも、自分が巻き込んでしまった少女??高町なのはが話しかけてくる。
「ユーノ君、ユーノ君がそんなすごい事に関わっていたなんて、今まで一人で頑張ってくれていたなんて、全然知らなかったの。
だから、ありがとう。私たちの街を守ってくれて。
それと、レイジングハートをもらったから、私にだって出来る事があると思うの。
だから、私にも手伝わせてほしいの! 私も、自分にできる事があるのに、ただ見てるだけなんて、絶対いやなの!」
強い意思の光を瞳に宿して、力強く言い切るなのは。それを見て、自分の中にあった蟠りが、完全に溶け去ったかのように涙があふれた。
「み、みなさん。ぐずっ、本当に、本当にありがとうごじあいまず」
ぽろぽろぽろぽろ、涙があふれる。言いたい事はたくさんあったけど、ちゃんとした言葉にならなかった。
「ユーノ、ジュンゴも手伝う。良いよね、リリー?」
「もっちろん! ジュンゴが言うなら、私も仲魔の皆も、全員協力するわよ!」
言葉短く告げる純吾と、胸を張って答えるリリー。その姿を見て、ユーノはまたも感極まって泣いてしまう。
「あぁ、ほらほら泣かないの。あっ、ほら、ジュンゴの作った茶わん蒸し! これ食べたら、泣きたい気分なんてふっとぶわよ」
「ん…。泣いたら、お腹すく。ユーノ、食べて」
さっきユーノに差し出してきた茶碗蒸しを、改めてユーノの前に持って来る。ユーノは「いだだきまず…」少し鼻声になりながらも、今度はしっかりと受け取り、小さな体を精一杯使って、食べる。
その茶碗蒸しはユーノにとって初めて食べるもので、自分の涙がしっかり入って少ししょっぱかったが、それでも暖かくて、少し優しい味の茶碗蒸しだった。
その日の深夜
『やほほ〜、ジュンゴちゃん起きてる〜?
………って、寝ちゃってるか。まぁ、寝る子は育つって言うしね☆
それじゃあ、勝手に今日のまとめた事を報告しちゃいましょ〜☆
今日は、朝はいつも通り学校にいって、夕方はモモコの所でバイトしたね。やっぱり学校って楽しいのかなぁ? いった事無いから、ティ
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