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その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
第13話 3つ目の世界、魔法世界からの来訪者
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瞬でエンジェルが光となって消えた。
 後には、ユーノを抱いて立っている純吾と、満足そうな顔をして椅子に座るリリー。そしてエンジェルと純吾のやり取りを、呆然と見ていた高町一家とすずかだけだった。


「…本当に、天使っているんだなぁ」

 士郎が彼女が消えた場所を見やりつつ、呆気にとられたかのように呟いた。

 その後すぐ彼の言葉を違う意味に取った桃子にまたも抓られてしまったが、そこは御愛嬌というところだろう。


閑話休題


「それで、ユーノ君? もちゃんと回復した……って事でいいかな?」

 なんとか桃子の嫉妬をなだめる事に成功した士郎は、机の上にちょこんと座るユーノを見て、気遣わしげに問う。

「はい。体の方はもう殆ど治っていますし、魔力の方も少しは。
その事で、皆さんをお待たせして、ご迷惑をおかけしたみたいで」

 そう言ってユーノはぺこりと頭を下げる。

 確かに、ここに至るまで結構な時間を食ってしまっていた。
 ニヤニヤと衆人が見る中で桃子の笑顔の嫉妬をどうにか謝り倒してなだめすかしたり、更にユーノが起きる間際はっきりと言葉を喋ったため、それに慌てふためくなど、彼にあまり関係ない事が主な原因だが、途中まで気を失っていた彼には知りようもない。
 だからもう一度、すみませんとユーノは頭を下げる。

「あぁ、いやいや。俺たちも取り乱してしまったんだし、君だけのせいじゃないよ。」

 ひらひらと手を振り、少し苦笑しながら士郎は答える。
 目の前の彼? の生来の性格なのか、自分たちが騒いでしまったせいで時間を喰ったのに、それまでも自分の責任だと考えてしまっていたユーノに苦笑を禁じ得ない。

「それじゃあ、体の方も大丈夫みたいだし、さっそく本題に入らせてもらうよ。
聞きたい事は2つだ。まず君は何なのか、そして、君が追われていた怪物についての2つなんだが、教えてくれないだろうか?」

 その苦笑もすぐに収め、真面目な顔をして切り出す。それに答えるために、ユーノもうなだれていた頭をしゃんとあげ、周りを見回しながら言葉を発する。

「分かりました。まず、僕の事からお話しします。
あぁ、けどその前にまずはちゃんと自己紹介をさせてくだだい。僕はユーノ、ユーノ・スクライアと言います。ユーノが名前で、スクライアは部族の名前です。」

「部族って、フェレットに部族があるの?」

 美由希が小首をかしげながら聞く。

「いいえ、この姿は魔力の消費を抑えるために、変身魔法で体を小さくしているからです。魔力消費だけじゃなくて食べる量も減ったりして、けっこう便利なんですよ」

「え? 変身魔法、って、魔法!?」と慌て始める美由希だが、ユーノはさらに続ける。

「それで僕が第97管理外世界
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