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その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
第13話 3つ目の世界、魔法世界からの来訪者
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打てば響くかのように、リリムの代案に純吾が答える。
 それに対して、リリーは満面の笑みを浮かべて、純吾の頭を撫で始める。

「んもぅ、私の言いたい事全部分かってくれるんだから♪」

「……やっぱりはずかしいよ、リリー」

 顔を少し朱に染めながらも、召喚の準備をする純吾。リリーが抱きついていたのを引っぺがして、携帯に手を伸ばしボタン操作。

 そして「召喚」の声と共に、リリムとは違う茶色の鳥の翼を持つ、純白の貫頭衣を着た長髪の女性が、光の中から羽を広げ現れた。

 女性は光に照らされ、その長く青い髪が海原のように煌く。
 その下にある白磁の肌の顔には、切れ長な目を細め口元にも薄い微笑、古いギリシャの彫刻のようなアルカイックスマイルのような笑みを浮かべている。貫頭衣から覗くこれまた精巧な彫刻のような手足もあわせて、まさに神のみが創りだせる美しさだ。

「仰せにより天使エンジェル、只今まかり越しました。ご命令を、我が主よ」

 ふぁさっ、とやわらかな音を立てて女性??―エンジェルが羽を折りたたみ、片膝を床につけひざまずく。
 それに答える純吾は、今だリリムに抱かれている。美女に子供、そして天使という構図が出来上がったていた。

 傍から見れば、それはまるで聖画(イコン)の一場面のようである。神々しさすら感じさせるその様子に、はぁ…、と周りからため息が漏れた。

「ん…。このフェレット、治す事できない?」

 ぽーっとエンジェルを見ていたなのはから、純吾がすっとユーノを受け取り、エンジェルに見せる。

「この者ですか。……なるほど、リリムの見立て通りです。これなら【天使の血杯】を用いれば充分癒す事が出来るでしょう」

「ん…。ごめんね、エンジェル。お願い」

「ふふっ。私なら大丈夫ですよ、我が主。…では、こちらへお貸しください」

 心配そうに眉尻を下げ、頭も下げる純吾に対し、ふわっと慈愛に満ちた微笑みを顔に浮かべるエンジェル。

 そして純吾の手からまるで壊れ物を扱うかのようにユーノを受け取って片手に抱く。もう一方の手は口に当てて、指を少し噛み切った。
 つ…、とその指先から流れ出る赤い血をユーノの口元に持っていき飲ませると

「ん……。うぅん」

 もぞもぞと、ユーノが腕の中で動き出した。それを確認し、純吾へユーノを差し出す。

「少しながら、魔力を分け与えました。全快、とはではいきませんが当面はこれでよろしいでしょう」

「ん…。ありがとう、エンジェル。」

 純吾がペコリと頭を下げ、エンジェルから差し出されたユーノを受け取った。

「いえ、御下命とあれば。それでは、私はこれで。」

??―その優しき御心を持つ限り、私はあなたの味方です

 そう言い残し、一
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