ブリュンヒルデと対談
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当するが、織斑千冬は軽く流した。
「それほどの技量を持っているのか?」
「知るかよ。俺が言えるのはそれまでだしな。ああ、委員会には報告するなよ。あのクズどもと篠ノ之束にはこの世界から退場してもらいたい気分だからな」
『ぶっちゃけて言えば『女性優遇制度』なんて馬鹿な制度を設けた政府も、ね。というかISを造るよりロボット造った方が安いわよ』
俺とシヴァがそう話していると、織斑千冬はこっちを睨んでいた。それに気付いたらしいシヴァが声をかける。
『千冬、文句があるなら先に言っておいたほうがいいわよ』
「ああ。なら言わせてもらおう。アイツには手を出すな」
『それは難しいわね』
「何度も殺されかけているからな。情状酌量の余地はない」
だが俺たちも引く気はさらさらなかった。
「まぁ、安心しな。場所がわからないからこっちから責める気はさらさらないぞ」
「……そうか。長話に付き合わせて済まなかったな」
「いや、気にしてない。こっちも話せてよかったと思っているからな」
こうして俺と織斑千冬による対談は終わった。
「……ってこれ、事情聴取も兼ねていたんだな」
「当たり前だ」
あ、やっぱりね。
■■■
――――千冬side
風宮の部屋を出て、私は職員室に向かう。
『あら、随分とお悩みね』
前から思うのだが、こいつの実力はどれくらいなのか。一度戦ってみたい。
『止めておいた方がいいわ。弟を守るつもりなら私を相手にすると死ぬわよ』
そして鋭い。彼女が言うのならそれくらい強いのだろう。戦うのは一夏が一人前になってから―――
『その前にあなたの弟さんは死ぬわね。主に自業自得で』
私はシヴァの言葉に頷くしか出来なかった。
―――閑話休題
ちょうどシヴァもいることだし、私はふと気になったことを尋ねてみた。
「シヴァ、私には今の風宮が束に―――すまん。一緒にしようとしたわけではないから今すぐその武器を降ろしてくれるとありがたい」
本題開始と同時にナイフを向けられてしまった。おそらくゼロ距離からでも相手を殺す方法でもあるんだろう。
『言葉に気をつけることね』
「ああ。そういうことにする」
しかし、こいつの殺気も尋常ではなかったな。
「だが、私は怖いんだ。風宮が束みたいな人生を歩むことになるのが」
だから私は本心を言った。
『大丈夫よ。祐人はちゃんと礼儀をわきまえているから。というより祐人がISを発表すればもっとマシになっていたでしょうね』
おそらく発表しなかったでしょうけどと付け加えるシヴァに私はふと思った。それはつまり―――祐人もISコアを作れるということか
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