暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第01話「始まりの夜」
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視された…)

部下Cと呼ばれた男性が席を立ちあがる。
髪は橙色の短髪で身長は白衣の男と同じくくらいである。

部下C
「テストが終わって調整した後、他のメンバーと分担して仕掛けてきたぞ」
白衣の男
「第二、第三の仕掛けは?」
部下C
「既に設置済み」
白衣の男
「例のモノはどうした?」
部下C
「オールオッケー。気付かれてない」
白衣の男
「フェイクは?」
部下C
「念のためこれに記してあるポイントに仕掛けてきた」
白衣の男
「パーフェクトだ」
部下C
「感謝の極み…」

どこぞの吸血鬼と執事のようなやりとりだ。
部下Cが手渡した地図には、とある島の地図で、そこには幾つかの赤い印が描かれている。
これだけの数を彼と今この会議に出ていないメンバーとで仕掛けて来たらしい。

部下Cの報告を聞き白衣の男はわずかに口元を緩ませたが、ふと前回のことを思い出した。
水面下で気付かれない様に細心の注意をはらい着々と準備を進めてきた。
そして、計画実行日となり派手な祭りを上げて人々を混乱させ、捕まる前に撤収したのだ。
彼らの計画は成功した…かのように思われていたが、とある人物に証拠を押さえられてしまい、何人かが捕まったのだ。

白衣の男
「あれから1年、か……」
部下A
「リーダー?」
白衣の男
「…皆も覚えている通り、前回は悲惨な結果に終わってしまった。そのせいで多くの血を流してしまった…」

当時の事を思い出し、金髪の女生と橙髪の男性が悲痛な表情を浮かべる。
あの時の“自分たちの油断から生まれた愚かさ”と“捕まった者の悲痛な叫び”は1年たった今でも忘れられないのだ…。

白衣の男
「前回のことを踏まえ、この半年間、我々はより精密な調査と準備を進めてきた」

そう言って彼が向けた視線の先には、今回の計画の詳細が書かれた複数のホワイトボードが置かれていた。
計画の内容が書かれたもの、当日の警備体制や周辺地図など様々だ。

白衣の男
「…確かにここまでの犠牲は大きかった。だがしかし、我らは犠牲となったモノのためにもこの計画を実行しなけらばならないのだ!!!」

[バンッ!]

少し乱暴気味に声を荒げながら話し、ホワイトボードを叩く。
それにより、前回のことを思い出し悲痛な表情をしていたメンバーの顔に活気が戻る。
自分たちは何を弱気になっているんだ。犠牲を支払ってまでここまで計画を進めて来たのではないのかと…。

白衣の男
「諸君、得物を持ち覚悟を決めよ!やつらに我らの力を見せつけてやるのだ!」

もう彼らの顔に迷いや悲しみなんてなかった。
一人一人が狂喜の笑みを浮かべている。
それに白衣の男は一度満足そうに頷き、少し芝居掛った動きで彼らに右手を差し伸
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