暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
姪っ子誕生!?〜
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あ・・・もしかして出かけるタイミングでわたし達が来ちゃった」

「むしろ丁度よかったんじゃないか?」

キリトが言うと咲がちらっと見る。

「・・・それじゃ、普段の夫婦仲はどんなのものかしっかり見せてもらおっかな」

「う・・・なんか姑みたいだぞ・・・」

「姑で結構です!お姉ちゃんの夫ならそれなりの人じゃないと!」

「くす・・・」

「ちょ、笑わないでよお姉ちゃん・・・」

「ううん。ただ、嬉しいなって」

「え?」

「この世界に来て良かったこと・・・そのひとつは早貴が明るくなってくれた事だな・・・って」

「お姉ちゃん・・・」

「(咲・・・?)」

一瞬だが、咲が顔を歪めた。

「じゃあ、行こうか。・・・あ、サチは・・・」

キリトが頬を掻く。はじまりの街は“軍”のテリトリー・・・何が起こるかわからない。だからこそキリトは言いよどんだ。

「・・・でしたら私達はここに残ります」

「ま、もうお約束よね」

「・・・悪いね。亞莎、詠」

「構いません。散歩したりしますので」

「大丈夫だと思うけど・・・咲、気をつけて」

「ああ、行ってくる」

アスナがユイに話し掛ける。

「さ、じゃあお出掛けしようね」

「うん。パパ、だっこ」

キリトは照れて苦笑しながらユイを抱き上げる。


「・・・いいなー・・・キリト、次わたしにも抱っこさせてー」

「え?あ、ああ。ユイ、どうだ?」

「うん!もう少ししたらおねえちゃんにだっこしてもらう」

「えへへ・・・ほんとに妹が出来たみたい・・・」



そう咲が笑う。今のは、咲じゃなく早貴の・・・?その時だった。ユイの目線がサチに向いていた。

「・・・暗闇・・・深くて・・・暗い・・・光の差さない・・・」

「・・・!?」

「ん?ユイ、何か言ったか?」

「・・・?」

ユイは首を傾げる。キリトは意識してなかったからよく聞こえなかったようだが・・・

「(今のは・・・どういう・・・)」



なんだか、この一件はただでは終わらない。そんな予感がしていた・・・・・・
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