第3章 白き浮遊島(うきしま)
第24話 ラ・ロシェールへ
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から見ると、かなり羨ましいシステムなのは間違いないですよ。
……いや、別に、俺はケチと言う訳ではないですよ。今までも、ケチと言われて、後ろ指を指された事は有りませんから。
多分……。
「さて、こちらの準備は整ったから、後はルイズ達一行が出発したら、その後を気付かれないように付いて行って彼らの目的が判ったら良いんやな」
見事、ワイバーン召喚及び契約を果たした俺が、改めて確認するかのような口調で、キュルケに対して問いかけた。
もっとも、本当の目的はそんな事ではなく、ルイズ達の事を心配したキュルケの発案によるルイズ一行の護衛なのですが……。それに、どうも、そんな必要は無さそうな雰囲気になったのですが。
何故ならば、グリフォンに乗った騎士が向こうの一行に帯同しているみたいですから。
但し、故に、俺が考えていた以上に危険な任務の可能性も出て来たのですが。
この任務に就くのが、ルイズと才人とギーシュだけなら、王女と言うよりは、幼馴染みの頼みを、自由に行動出来る友人達が聞くと言う程度の内容に成るとは思うのですが、正式な……軍に所属する騎士が同行するとなると、そんな単純な任務ではない可能性が、更に大きくなったと言う事ですから。
俺の問い掛けに、キュルケが首肯く事によって、今回の任務の始まりが告げられたので有った。
☆★☆★☆
ルイズ達一行は、大体三キロメートルほど前方を飛行中。但し、グリフォンの飛行能力から考えると、もう少しスピードを上げても大丈夫なのではないかとも思いますし、それに、わざわざ街道に沿って曲がりくねったルートを辿っているので、少し余計な時間を掛けているような気もしますね。
それにグリフォンを駆る騎士の方が、何故か後ろを顧みる事のない感じで、前ばかり見て進んで居ます。ですから、もう少し近付いても大丈夫なのではないかとも思いますが、この部分に関しては別の選択肢の方を後で、タバサなり、キュルケなりに聞いてみる必要が有ると思いますね。
まして、グリフォンの方は未だしも、ギーシュと才人の乗っている馬に関しては、こんなハイペースでの移動を行っていたら、少し可哀そうな気もします。
……と言う事は、この任務は、それほど、時間的に急を要する任務と言う事なのでしょうか。
それで、こちらについては、ワイバーンに俺とタバサとキュルケと、そして、ジョルジュも乗っての飛行なのですが、ワイバーンの飛翔能力にはもう少し余裕が有るような感じがします。
いや、むしろ馬の移動速度に合わせた低速での移動の方が、余計な負担が掛かるような雰囲気なんですよね。実際の話。
「なぁ、タバサ。あの一行、妙に急いでいるように感じるんやけど、この先には何が有るんや?」
俺の問いに少
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