ALO編
六十三話 Link start
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の世界への道を壊れることも無く支え続け、二年の時を共に過ごした愛機。
それを不思議な感慨と共に被り、顎の下でハーネスを固定。シールドを下げ、ベットに寝転んで眼を閉じる。
『へへ……』
涼人は自分の心臓が何時もよりテンポを上げているのが分かった。
しかしその原因は不安よりも期待。これから向かうまだ見ぬ世界への期待がリョウの心の中で湧き上がり、柄に無く自分がワクワクしている事が涼人には良く分かった。
そして、ナーヴギア、アミュスフィア。双方に共通する起動コードを放つ。
「リンク・スタート!」
視界の中に有った瞼を突きぬけた光の感覚が、ぱっと消えさり、涼人は仮想世界へと飛び立った。
────
視覚、聴覚、触覚などの感覚器チェックが終わり、涼人は暗闇の中をゆっくりと落下し始めた。
少しすると、足元に虹色のリングが見え始める。そしてそれをくぐると……
「っと。ついたか」
[アルヴヘイム・オンラインへようこそ!]
そこは異世界だ。
先ずは、ALOのアカウント登録画面だ。先ずは新規IDとパスワードを登録。何時も使っているIDとパスを入れる。
次はHN。恐らくSAOの連中はいないだろうし、今から考えるのも面倒なので《ryoko》と入れる。それに、スタート地点は自分の種族の領地内に有る首都らしいから、こっちの方が分かり易くて良いだろう。
ちなみにこのALO。パッケージ購入型なおかげか、一ヶ月は無料プレイ期間らしい。
そして最後は……キャラクター作成だった。と言っても、種族を選ぶだけで容姿は自動だそうだが。
種族は九つある。風妖精シルフ。火妖精サラマンダー。水妖精ウンディーネ。土妖精ノーム。猫妖精ケットシー。影妖精スプリガン。鍛冶妖精レプラコーン。そして、音楽妖精プーカ。
それぞれ種族ごとに容姿の特徴は出るが、結局は細かい容姿はランダムなので、あくまで選ぶ基準は好みの様だ。取りあえずリョウは、攻撃力の高さが自慢だと言うサラマンダ―にする事にした。
サラマンダ―のボタンを押し、確認にYESを押そうと……
「ん……」
した所でふと、思い出す事があった。
あの22層の家で、或いは1層の教会で、彼女と歌い、演奏した事……
「好み……ね」
確認にNOを押し、別の種族を選択して今度こそ、YESのボタンをクリックした。
種族は……《音楽妖精 プーカ》。
────
[全ての初期設定が、完了しました。それでは、貴方の幸運を祈ります]
「ど〜も」
律儀に返したリョウが光の渦に包まれる。床の感覚が無くなり、身体が落下し始める。落下先に有るのは赤と白の大きなテントと、カラフルな色どりに包まれたまるでサーカス団の様な色彩の町。其処へ向かってリョウの身体は一直線に……
──直後、世
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