暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
BFO編ーダブル・マーシャル編ー
32.前兆
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元まで顔を近づけ小さな声で、

「........これって本気でやっていいのか?」

「うん。でも、大貴先輩は強いよ。あたしと同じくらい」

「なるほどね」

今一度、俺はこの男、大貴に眼をやる。すると自然と笑みがこぼれてしまう。

防具を付け、竹刀を持ち試合場の一歩手前まで行く。相手も同様に位置につく。

互いに一礼。
白線のラインに足を踏み入れ互いに竹刀を構える。

(こいつヤベぇな。多分、スグ以上の実力だ)

こいつから感じられる気迫は、攻略組のトッププレイヤーとデュエルで対人したときと同じような感覚だ。

(だからこそ......燃える!!)

俺は竹刀を下向きに構える下段の構えで構える。

そして審判をやる部員の声を待つ。沈黙の空間がその場に広がる。緊張が走り、今一度竹刀を強く握る。

「それでは.......試合始め!!」

刹那!!
その声とともに俺は速攻をかける。一瞬の内に俺の竹刀と相手の竹刀がぶつかり合う。相手は上から振り下ろされ、俺は下から振り上げる。明らかに俺の方が不利だ。

(それなら!!)

振り上げる力をさらにいれ、竹刀を払いのけ相手から距離をとる。
そして、竹刀の先をやや下に向け後ろに引く。この状態では面がガラ空きの状態だが、相手も察したようだ。
.......このまま飛び込めば打たれると。

(だがな......俺の剣道はカウンターってわけじゃねぇよ!!)

俺は強く床を踏み込み、相手に突撃!!
カウンターが来ると思っていた相手は、俺の行動に驚いたのか、慌てて俺に面を放つ。

「..........遅ぇよ」

竹刀が振り下ろされる前に相手の懐に侵入、そのまま相手の胴に竹刀を叩き込む。

片手剣突進技《スライドウォール》

「どぅぅぅ!!」

全ての審判が旗を上げ、一本。

残り時間は、三分。
あと一本決めれば俺の勝ち。

互いに再び竹刀を構える。再び俺は下段の構えで構える。

「始め!!」

審判の声が響く瞬間、同時に動く。俺は竹刀を下から振り上げ、相手は竹刀を振り下ろす。
さっきと同じ展開だが、さっきのようにはさせない。先ほどよりもかなり強い力で竹刀を振り上げ、相手の振り下ろされる竹刀を上へと弾く。そしてガラ空きとなった面に竹刀を叩き込む。

片手剣縦下二連撃技《バーチカル・フォール》

「めぇぇぇん!!」

再び審判が旗を一斉に上げる。
試合終了。互いに礼をする。

「ふぅ〜、疲れた」

面を取るとスグが駆け寄ってくる。

「お疲れ様。はい、これ」

そう言って水を俺に渡してくれる。

「ありがとな、スグ」

水を受け取り、一気に水を飲み干す。

「ホントに強いな、
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