第六話 大天その九
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。これも牧村のポリシーであろうか。
「だからな。好きじゃない」
「三流は?」
「やるのなら最高か最低だ」
非常に割り切っていると言える考えであった。
「三流も駄目だ」
「つまり一流か最低ってことね」
「そう思う。俺はな」
「本当にそういうところは変わらないわね」
昔から牧村を知っているからこその言葉であった。
「極端なんだから。考えが」
「やるかやらないかだが」
「それか一流か最低なのね。さっぱりしているって言えばさっぱりしているけれど」
「サイドカーもだ」
今度は今操っているサイドカーについて言及した。
「それも。一流か最低だ」
「運転技術のこと?」
「これでどうだ?」
このことを若奈に対して尋ねた。
「今の俺の技術は」
「こんな凄い運転する人他に知らないわ」
これが若奈の返答だった。
「私は他にね」
「そうか。ならいい」
「もっとも」
しかしここで言い加えることも忘れない。
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