暁 〜小説投稿サイト〜
髑髏天使
第六話 大天その七
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
食べているものは同じか」
「首が伸びるろくろ首はそうなのじゃよ」
 また博士が牧村に対して説明してきた。
「わし等とは。普段は何も変わらんよ」
「何もか」
「首さえ伸びなければ人間と変わるところは何もないのじゃよ」
「妖怪なのにか」
「左様、妖怪でもじゃ」
 見れば博士の顔は少し面白そうに笑っていた。どうも牧村に対してこのことを話すのが楽しいようだ。学者としての習性として人に何かを話すことが好きなようである。
「普通に暮らせるのじゃよ」
「まさか」
「しかしそのまさかじゃ」
 また言う博士であった。
「ほれ。首が伸びないと妖怪に見えるか?」
「いや」
 どう見ても普通の人間である。少なくとも牧村にはそう見える。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ