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髑髏天使
第五話 襲来その四
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ないといった様子だった。
「別にな。それで」
「それじゃあまたね」
「本当に帰るのだな」
「だからそれは今言ったじゃない」
 笑いつつまた髑髏天使に対して語る。
「もう弓矢がなくなったからね。けれど今度は違うよ」
「俺を倒すというのか」
「その通り。それは覚えておいてよ」
「生憎だが都合の悪いことは忘れる主義だ」
 無愛想に言葉を返すだけだった。
「悪いがな」
「やれやれ、人付き合いが悪い人だね」
 烏男はそんな彼の言葉と態度を見て空中で肩を竦めてみせる。
「そういう態度はどうかなって思うんだけれどね」
「だからといって御前には何の関係も無い筈だが」
「まあね。けれど無駄話も何だし」
 ここまで言って完全に姿を消した烏男だった。黒い羽根が羽ばたき烏達と共に姿を消す。後に残ったのは髑髏天使だけだった。しかしその彼もまた烏男が姿を消したのを見て牧村に戻った。とりあえず戦いはこれで終わった。しかしこれで完全に終わったのではないことは彼が最もよくわかっていた。
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