第四話 改造その一
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ものであった。
「少しずつな。さて、それでじゃ」
「今度は何だ?」
「考えておるのじゃが」
目を光らせて牧村に言ってきたのであった。
「サイドカーじゃが」
「前に話したあれか」
「左様。魔物との闘いはこれからより激しくなっていく」
これはもう予想されているどころではないことだった。何しろ今の時点で三体の魔物を倒している。どれも激しい、命懸けの闘いだった。それを思えば当然のことである、
「それでじゃ」
「サイドカーを改造するのだな」
「改良じゃな」
博士はこう言い替えた。
「これはな」
「改良か。この場合は」
「闘えるようにしておくのじゃよ」
その為の改良であるというのだ。あくまで魔物と闘う為のものだと。
「一度サイドカーで体当たりもしたな」
「ああ」
「それでも生きておったな、魔物は」
「それどころかピンピンしていた」
虎人との闘いのことを思い出しつつ語る。これは事実でありそれがはじまりとなり彼は髑髏天使となったのであるから忘れる筈もないことであった。
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