第三話 日々その十五
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力を上手く使っていた。
今度もまた突きだった。しかし今度は一度ではない。何度も胸や腹を狙って繰り出す。蛇男はそれを蛇達の胸で防ぐがこうしたことは鞭では限界があった。
「これでどうだ」
「思った以上にやるな」
「思ったよりもか」
「そうだ。どうやらお互い長期戦になるとまずいな」
髑髏天使のその剣の勢いを見ての言葉だ。
「それならばだ」
「一気に決めるということか」
「その通り」
突きを防ぐのを止めて今度は彼が後ろに跳んだ。しかも結構な距離をだ。それで一旦間合いを整えてそのうえで構えに入った。そうして彼と再び向かい合うのだった。
「一撃で決める」
「望むところだ」
髑髏天使もその申し出を受けた。
「それではだ。俺も行くぞ」
「来い」
睨み合いながら言い合う。
「この剣で決める」
「剣が常に鞭より上とは限らない」
「そうか。しかしだ」
少しずつ間合いを詰める。次第に闘う距離になっていた。
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