第三話 日々その十四
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て言い返す。
「何もな」
「それはどうしてだ?」
「俺には顔がないからだ」
表情は消えている。しかしここで彼が語っているのは明らかにそうした意味ではなかった。
「だからだ。何故なら俺は」
言いながら両腕をゆっくりと動かす。そうしてその両手を拳にして打ち合わせた。そこから光が発されそれが全身を包み込む。それが消えた時牧村は髑髏天使となっていたのだった。
白銀の鎧と白い髑髏の異形の天使になった彼は右手をゆっくりと前に出し開いてからすぐに握った。これがはじまりとなった。
「行くぞ」
「剣を出すのだ」
蛇男は髑髏天使に対して言った。
「戦うぞ。いいな」
「勝つ」
握り締めたその両手を横に大きく一閃させるとそれで右手に剣が現われた。それが出され構える。そうして一歩前に出た。
蛇男はその彼の構えを見て自身も蛇の鞭を前に出した。それと共に足も前に出し。遂に闘いになるのだった。
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