第13話
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かったでしょう、力の量ではなく質が違います。
ジャンケンと同じです、貴方が一〇〇年グーを出し続けた所で、私のパーには一〇〇〇年経っても勝てません。
それに何か勘違いしているようですが、私は何も自分の実力を安い七閃でごまかしている訳ではありません。
七天七刀は飾りではありませんよ、七閃をくぐり抜けた先には真説の「唯閃」待っています。
何より私はまだ魔法名を名乗ってすらいません。
名乗らせないでください、少年。
私は、もう二度とアレを名乗りたくない。」
神裂は唇を噛んで言う。
それでも上条は拳を握る、血まみれで感覚もない右手を握りしめる。
神裂はステイルと明らかに違う、基本の基本、つまり作り方が全く違う人間なのだ。
「降参、できるか。」
インデックスを思い出す。
彼女は神裂に背中を斬られても上条を助ける為に降参しなかった。
「何ですか?・・・聞こえなかったのですが。」
「うるせぇっつたんだよ、このロボット野郎!!!!」
血まみれの拳で神裂の顔面を殴り飛ばそうとするが神裂のブーツの爪先が上条の水月に突き刺さり顔の横を七天七刀の黒鞘で殴り飛ばされ地面に叩きつけられる。
痛みと呻き声をあげる前に上条は自分の頭を踏み潰そうとするブーツの底を見て横に転がって避けようと転がった所で。
「七閃。」
声と同時に七つの斬撃が周りの地面を粉々に砕き、四方八方からの爆発で細かい破片が吹き飛び上条の全身に豪雨のようにぶち当たる。
まるで五、六人にリンチされたような激痛が走り、さらに・・・・
「七閃。」
先ほどとは違い七つの鋼糸は上条に向かって襲いかかる。
今の上条に七つの斬撃を避ける事は出来ない。
まずい!!、と思った時だった。
「弦結界、揺り篭。」
その声と同時に迫ってきていた七つの斬撃が何かにぶつかりそのまま神裂の元に戻る。
上条の前には彼を守るかのように糸が張り巡らされていた。
すると上条の後ろから足音が聞こえたので振り返るとそこには左手に糸の束を持った麻生恭介が歩きながらこちらに向かっていた。
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