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その男ゼロ ~my hometown is Roanapur~
chapter 03 : fighting
#12 "are you serious?"
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の時間が長くなるだろうけどな。 どうする?俺はどっちでも良いぞ」
「代わりに、か………」
指の腹で顎を撫でながらゼロの提案を検討してみる。
じいさんと顔会わさずに済むなら、それに越した事たあ無えよなあ。
銃のメンテつっても、どうしてもじいさんに伝えたいほど気になる点があるわけじゃねえし。二、三点ゼロに伝えておいて、それをそのまま言ってもらってもいいか。
次会う時に説教が長くなる、つったってあのじいさんの話が長えのはいつもの事だしな。
適当に聞き流しゃあ、いいよなあ。そう考えるとこれって良いアイディアじゃねえか。 後、問題があるとすれば………
「今、
予備の銃
(
バックアップ
)
が無えんだよ。丸腰で歩くってわけにもなあ」
丸腰の
二挺拳銃
(
トゥーハンド
)
なんて、それこそ笑われちまうぜ。いや、その前に襲われるかもな。まあ、退屈しのぎにはなるかな………
「ああ、それなら問題はない。俺の予備の銃《バックアップ》を貸すよ。ノーマルのベレッタで良かったらな」
コイツ………なんか準備良すぎねえか?何か企んでやがんのか。眉間に皺寄せながら野郎の言葉の裏を探る。
「………そりゃあ、ありがてえ話だな。何だか気い遣わせて悪りいな。ま、"いつも"の事だけどよ」
「気にするな」
………駄目だ。完全に何か企んでやがる。少し頭痛を感じて手のひらで額を押さえる。
アタシが"いつも"にアクセントを置いたのには気付いた筈だ。それは間違いねえ。
当然何を言いたいのかも分かったはずだ。の、割りにはやけに返答が短い。
今だってアタシの様子には気付いてるだろうに声も掛けてきやがらねえ。
「折角のご提案だ。カトラスは預けるよ。じいさんによろしく言っといてくれ」
しばらくしてからアタシは顔を起こして手を額から外し、前に座る相棒に告げる。
コイツが何か企んでのはいつもの事だ。気にしても始まらねえ。
それにまあ、別にアタシに不利益になるような事たあ、しねえだろ。それくらいは信用してやってもいい。こんな奴でも"相棒"だからな。
シートに背中を預け、懐からタバコを取り出し一本くわえる。
ま、なるようになるか。
こういうのを何かを悟るって言うんだっけ………
窓から外を眺めがらぼんやりと、そんな事をアタシは考えていた。
Side ゼロ
「昔、ある人に言われた事がある。
"いつか"なんて日は永遠に来ないそうだ。だから、いつかやる。その時が来たらやる。今はまだその時じゃない。なんて言葉はただの逃げだそうだ。
ましてこの街じゃあ、明日なんて日が来るかどうかは神とやらの気紛れ次第だ。
忘れるな。この街はそういう
場所
(
ところ
)
だ。
それは別にお前に
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