暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
誘惑という果実は流血を好む
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りれば良いのか!!」
「流石マリーは賢いなぁ!」
寒中水泳や置いてきぼりを回避できたお兄様が、私の事を抱き上げて頬擦りしてきた。
やめろシスコンが!
ウチには愛するダーリンが居るんだっちゃ!
そんな感じで辟易していたら、ウルフちゃんが私の事をお兄様から奪い取ってくれました。
やばい…濡れてきた!


さて…俗に言う『二度手間』です。
何もせぬまま元来た道を戻る…
しかも厄介な事に、モンスターご一行様が前後から襲いかかって来ました。
お父様とお母様が居る前方に『ガイコツ剣士』が団体で…
お兄様とアルル様が控える後方には『キラーアーマー』・『ガメゴン』・『ベホマスライム』が連携して…

ぶっちゃけ敵ではありませんですことよ!
お父様はドラゴンの杖を一降りで、ガイコツ剣士を3体纏めて倒す荒技を…バラバラに砕けたガイコツ剣士がまだ生きてた場合は、お母様がメラでトドメを刺してます。
むしろ問題は後方のお兄様とアルル様です。
一瞬でトドメを刺さないから、ベホマスライムがモンスターを全快させてしまい、何時まで経っても戦闘が終わらないの…
まぁ…中央に居る私とウルフちゃんは平和で良いですけどね。
けどウルフちゃんは剣を抜き、何時でも戦闘できる状態にしてありますわ。
大丈夫なのに…ここ、そんなに強いモンスター居ないから。

さてさて、そろそろ戦闘も終わりそうな頃、私は足下の宝箱に意識を集中させています。
こんな通路の真ん中に、1個だけ宝箱が置いてある状況…
点在する宝箱の後を辿っていくと、ミミック入り宝箱フィーバーになるダンジョンなのがここだと記憶しております。
つーことは、こんな所にポツンと置いてある宝箱は、安全極まりない訳で、折角置いてあるのに開けないのは失礼な気がするので、私が代表して開けるべきなのかもしれない訳で……………

うん。開けよう!
「ぬいぐるみ」が入ってたら、ちょっと嬉しいなと思う反面、どうせゴールドなんだろうなと、諦めの入っている私がココに居る。
戦闘開始してからずっと私はこの場に居るのだが、足下の宝箱は独りでに動く気配はまるでない。
ミミックでない事を確信している私は、宝箱を力一杯開け放つ!

すると、鈍い光を放つ牙を携えたミミックが、突如私に襲いかかってきた!
完全に無警戒だった私には、とても避ける事は出来そうになく、事態を理解する事も叫び助けを呼ぶ事も出来ずミミックの餌食になろうとしている…
「マリー!!」
(ザシュ!)
私の体に衝撃が走り、私の顔に鮮血が吹きかかる…
だが私がミミックの鋭い牙を身に受けたワケではない…
瞬時に気付いたウルフちゃんが、私の事を力任せに突き飛ばし、私の代わりにミミックの牙をその身に受けたのだ。

「きゃー!!ウルフ様ー!!」
私は悲鳴を
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