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髑髏天使
第二話 天使その十八
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「そうだったな」
 彼のその言葉に納得する髑髏天使であった。
「貴様は魚の力を持つ魔物。ならば」
「では貴様の運命もわかるな」 
 半漁人は髑髏天使に進み間合いを詰めつつまた言ってきた。
「その確実な死が」
「生憎だがそれはわからん」
「何っ!?」
「人の身体である時ならいざ知らずだ」
 半漁人が突き出した右の突きを身体を左に捻ってかわしつつ述べた。
「この身体なら。髑髏天使の身体なら」
「今のをかわすか」
「何の問題もない」 
 今度は彼の番だった。後ろに回り込む。
「そしてだ」
「むうっ!?」
「水中でも効果のある技はある」
 答えながら半漁人の首に手を回すのだった。プロレスで言うスリーパーホールドのポジションであった。
「こういう技がな。このまま」
「絞め殺すつもりか」
「そうだ」
 実際に彼の首を締め付けながらの言葉であった。
「死ね。貴様がな」
 髑髏天使は言う。
「このまま。絞め殺してやる」
「生憎だがそうなるつもりはない」
 今の半漁人の返答は決して負け惜しみでも強がりでもなかった。
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