第八話 芳香その九
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くれぐれもな」
「気をつける?」
「そうじゃ。相手は神じゃぞ」
彼が言うのはここであった。相手を魔物達の神である魔神であると。強調してさえいた。やはり彼も牧村の心にそれを刻んでおきたかったのだろうか。
「尋常な相手ではないからな」
「それ程の力を持っているのか」
「少なくとも大天使では勝てまい」
こう牧村に告げるのだった。
「到底な」
「そこまでか」
「うむ。じゃから今は闘ってはならん」
今度ははっきりと闘うなと教えた。
「よいな。勝てる相手ではない」
「では今より強くなってからか」
大天使でなければさらに上の階級の天使になるだけだ。牧村が出した答えはそれであった。ある意味非常に合理的な結論だった。
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