第五十七話 挨拶その三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
牧村はクレープを食べてから研究室を後にした。そうしてだ。
次は講義に出た。そこで友人達と話すのだった。
「次の講義だが」
「ああ、何だ?」
「どうするんだ?次の講義」
「何かするのか?」
「いつも通り受ける」
こうするというのだ。
「次の講義もな」
「そんなの普通じゃないのか?」
「だよな。次休講って話もないしな」
「それだったらな」
「普通に受けてな」
こう話す彼等だった。そしてであった。
牧村は彼等にだ。あるものを出した。
それは何かというとだ。スナック菓子だった。
「ああ、かりんとう」
「御前甘いもの好きだしな」
「何だ?次の講義に食うってのか?」
「講義の前にでも」
「そうしたいが」
こう答える彼だった。
「それでだ。次にはだ」
「よし、それじゃあな」
「次だな」
「そのかりんとう皆で食べるか」
「講義の前にな」
こんな話をするのであった。彼等とはだ。
そして講義を受けてだ。大学を後にするのだった。そして次はだ。
マジックに言った。そこにはだ。
マスターがいた。彼は牧村をだ。カウンターに呼んだ。
そしてそこに彼を座らせてだ。こんなことを話した。
「そろそろバイトはじめるかい?」
「アルバイトか」
「部活はあるけれど」
フェシング部とテニス部のことである。
「どうかな」
「わかりました」
こう答えた牧村だった。
「それなら。時間のある時に」
「うん、来てくれるね」
「そうさせてもらいます」
「そしてだよ」
マスターの話は変わらない。さらにであった。
「大学を卒業したらね」
「この店に」
「うん、入ってね」
笑顔でだ。牧村にこうも話すのだった。
「本格的な修業に入るから」
「本格的なですか」
「そうだよ。君がこの店の次のマスターだから」
かなり重要なことをさりげなく話すのだった。
「宜しく頼んだよ」
「この店を」
「若奈もだよ」
店だけではないとだ。笑顔で言うのである。
「いいね、それじゃあね」
「あの、それは」
「ははは、わかってるから」
牧村にだ。多くを言わなかった。
「それじゃあね」
「だからですか」
「そうだよ。それじゃあね」
こんな話をしてだった。マスターにも挨拶をした。そこにだ。
若奈の妹達が来たのだった。そして自分達から牧村に挨拶をしてきた。
「牧村さんこんにちは」
「来てたんですね」
笑顔で彼に挨拶をして言う。
「お姉ちゃんは今はいませんけれど」
「いいですか?」
「構わない」
それでいいという彼だった。
「また後で会いに行く」
「携帯で連絡して、ですね」
「そうですね」
それで会える。便利な話ではある。
そんな話をしてだ。妹達はだ。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ