第五十五話 魔水その二十二
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妹に問うのである。
「何をしている」
「何をって。帰るところよ」
「学校からか」
「部活も終わったしね」
丁度だ。そうした時間だというのである。
「今からね」
「わかった。それならだ」
「迎えに来てくれるの?」
「そうしていいか」
携帯の向こうの妹にこう問うのである。
「今からだ。いいか」
「うん、いいよ」
返答はだ。明るいものだった。
「有り難うね」
「有り難うか」
「うん、迎えに来てくれるからね」
それでだというのだ。礼を述べるのだった。
そしてその話の後だ。牧村は電話を切った。そしてそのうえでだった。
あのサイドカーに乗り妹を迎えに行く。そうしたのであった。
第五十五話 完
2011・3・21
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