第五十五話 魔水その十一
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き合う世界だった。彼は急にその世界に来てしまったのである。
そしてだ。そこにはだ。
男がいた。男は彼の前に立ちこう言ってきたのだ。
「はじめるか」
「早いな、今回は」
「今回の相手は急に動く相手だからな」
それでだと答えるのであった。
「それでだ」
「今回の相手か」
「水だ」
それだというのだ。
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