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その男ゼロ ~my hometown is Roanapur~
chapter 02 : sister
#05 "a place of relaxation"
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お前だから聞いてみたくなったんだ」

変わってきた、か。
そうなのかな。自分じゃ正直よく分からない。
何も変わっていないような気もするし、確かに変わったような気もするけど、ね。

「それで?もう一つの質問は?」

「ああ。お前は俺達……」

ゼロが口を開きかけたその時、

「いよう!お二人さん! 男同士でしんみり飲んでんのかい?」

僕ら二人の背中に声が掛けられる。振り返って確かめる必要もないだろう。
この店で僕たちに、いやゼロにこんな風に気安く声を掛けてくる奴はそうはいない。まして、声の主が女とくれば………

「エダか。何か用か?」

ゼロが振り向いて声を掛ける。

そう、『暴力教会』のシスターである彼女しかいないよね。
僕は黙ってグラスを持ち上げて席を移動する事にする。なるべく関わりたくないんだよね。 彼女とは。
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