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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十話 真の自由
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みが大きければ大きい程いいとね」
「ではルオゾールは」
「そうです。どうですか、ルオゾール」
 再び彼に声をかける。
「今の気持ちは」
「あ、あががががががががが・・・・・・」
 だが彼は断末魔の中に呻くだけであった。何とか言葉を出そうとするがそれは容易ではなかった。
「何か苦しそうな顔ですね。おかしなことです」
 冷徹な笑みを浮かべて言う。
「あれだけ崇拝していたヴォルクルスの生け贄になれるというのに。もう少し嬉しそうな顔をしたらどうです?」
「い、今名を」
「ああ、呼び捨てにしたことですか」
 シュウはうそぶく。
「ヴォルクルス様と契約した以上そのようなことは」
「これも貴方のおかげですよ」
「私の・・・・・・」
「ええ、全てね。貴方の蘇生術が未熟だった為私とヴォルクルスの契約が消されてしまったのです。幸運と言えば幸運でしたね」
「そんな・・・・・・」
「まあ安心して下さい」
 今度はこう言った。
「ヴォルクルスはは復活させますよ、貴方の命でね」
「復活させてどうしようと・・・・・・」
「私の性格は知っているでしょう?」
 その声に冷笑を漂わせてきた。
「ヴォルクルスは私を利用しようとしました。自由を愛し、何者にも縛られない私をね」
 声に冷笑の他に凄みも混じってきた。
「それがあの忌まわしい契約で私の自由は奪われていたのです。許すことはできません。何故なら」
「何故なら・・・・・・」
「この世で私に命令できるのは私だけなのです!」
 そして言い切った。その顔をえも言われぬ威圧感が覆った。
「ヴォルクルス・・・・・・その代償としてこの手で葬って差し上げます。完全にね」
「あぐううううううう・・・・・・」
「もう碌に話もできないようですね。ですが楽には死ねませんよ」
 威圧感は消えた。だがその声を支配する冷徹さはまだ残っていた。
「貴方のその感情が。復活の力なのですからね」
「しゅ・・・・・・うう・・・・・・」
 最後に何を言ったのか、もう誰も聞き取れはしなかった。しかし呪詛の言葉であるのは確かであった。ルオゾールは最後に恨みと憎しみ、そして絶望を感じながら滅んでしまった。
「サフィーネ」
 シュウは今度はサフィーネに声をかけてきた。
「は、はい」
「貴女は下がっていなさい」
「何故でしょうか」
「貴女も正式ではないとはいえかってヴォルクルスと契約を交あわしています。かなり魔力が高くないとヴォルクルスに取り込まれてしまいますよ」
「大丈夫です」
 だが彼女は言い切った。
「私は。サフィーネ=グレイスですから」
「宜しいのですね」
「はい」
 そして頷いた。
「シュウ様と共に。戦わせて下さい」
「わかりました」
 シュウはそれを受けて頷いた。
「ですが。わ
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