第五十話 ロザリーの真実
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た時点で言いそのまま帰ったこともある程である。当時ドイツはフルトヴェングラーやワルター、クレンペラー等多くの優れた指揮者がいたがその中でも異彩を放っていた。
「それはおいといてね。やっぱり妙なのよ」
「ふむ」
「何かあるわよ、絶対に。それが何かまではわからないけれどね」
「監視が必要ってところかな」
「そこまでいくかどうかはわからないけれどね。けれど覚えておいた方がいいかも」
「了解。それじゃあ」
「レディーの身辺チェックといきますか」
「それはレディーにするものじゃないわよ、キリー」
「細かいことは言いっこなしってね」
「全く」
グッドサンダーチームの面々もロザリーに対して何か妙なものを感じていた。そして魔装機のパイロット達はこの時彼等だけで何かと話をしていた。
「何ちゅうかなあ」
その中心にはロドニーがいた。彼はいつもの訛りの強いトロイア弁で話していた。
「エリスがフェンターちゅうのに乗っててわいがガディフォールっていうのが納得いかへんのや」
「また贅沢なこと言うな」
マサキがそれを聞いて呆れていた。
「おっさんはそれでいいって言ってたじゃねえか。何が不満なんだよ」
「いや、わいもええ魔装機に乗ってみたいんや」
「そうは言ってもなあ」
「何かあらへんか?ええのは」
「といっても今は何も空いてないんだよ」
「そうなんか」
「ノルス=レイもセニアが乗っているしな。悪いが当分我慢してくれよ」
「寂しいのお、それは」
「まあちょっとの間だけだからね」
「それはホンマでっか、姫さん」
セニアのその言葉に思わず身を乗り出してきた。
「ええ。実は今新しいマシンを何機か開発しているのよ。それをタダナオとオザワに乗ってもらいたくてね。その時に空くと思うわ」
「それじゃあわいギオラストを」
「まだ決まったわけじゃないけれどね。今やっと一機めが完成したところだし」
「何だ、それは」
「ダイゼンガーよ」
「ダイゼンガー」
「ええ。接近戦用の特殊なマシンよ。丁度今ゼンガーが乗っているわ」
「ゼンガーが」
「彼に相性がいいと思ったから。それで乗ってもらったのよ」
「何かすげえマシンみてえだな」
「そうだね。あの人が乗るんだから」
マサキの言葉にリューネも頷いた。
「あたしとウェンディで開発しているのよ。二機目と三機目が開発したらあの二人にも乗ってもらうわ。あれ、その二人は?」
「ああ、丁度哨戒中さ」
マサキがそう言った。
「ゼンガーも一緒なんじゃねえかな。最近あの三人一緒にいることが多いし」
「そうだね。何か妙な顔触れだけれど」
「クスハさんとブリットさんがいつも一緒だからね。はぐれ者同士ってやつかな」
「こら、ミオ」
マサキがミオに注意した。
「どうしておめえはそう」
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